CAN、LIN、FlexRay

車載ネットワークの測定に関する翻訳に、CAN、LIN、FlexRayという言葉がよく出てくる(例えば、Infiniium 9000Hシリーズ 高解像度オシロスコープのp8)。

最近の自動車には、ECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる自動車制御用コンピュータが多数搭載され、電子制御により高度な機能(パワートレイン制御,ボディー制御,安全制御など)を実現している。しかし、ECUの数が増えると、そのインタフェースや制御シーケンスが複雑化し、ワイヤハーネスの重量も増加する。このような問題を解決するために、CAN、LIN、FlexRayなどの車載ネットワークが開発された。

CANは、Controller Area Networkの略で、ドイツの電装メーカであるBOSCH社が1986年に提唱したシリアル通信プロトコルである。LIN は、Local Interconnect Networkの略で、CANに対して大幅なコスト削減を目的に、欧州のメーカを中心にしてLINコンソーシアムが結成され、1999年に策定されたシリアル通信プロトコルである。FlexRayは、2000年に欧州のメーカを中心にFlexRayコンソーシアムが結成され、CANの後継規格として、転送速度の向上(10Mbps)、ネットワーク構成の柔軟性の向上(バス型、パッシブ・スター型、アクテブ・スター型)や信頼性の向上(完全2重化など)のために策定された規格である。

CAN、LIN、FlexRayについては、以下を参照。

いまさら聞けない 車載ネットワーク入門

車載LAN動向

夢の光触媒

光触媒は太陽や蛍光灯などの光が当たると、その表面で強力な酸化力が生まれ、
接触してくる有機化合物や細菌などの有害物質を
除去することができる環境浄化材料だそうです。

「夢の扉」(TBS)という番組。
黄色ブドウ球菌・かびその他・・・この世の中にウイルス・細菌は
数え切れないほどだと思いますが、この番組で取り上げられた光触媒を
壁や床に貼る板に吹き付ける(溶射する)ことでほとんどのウイルス・細菌を
死滅させられるらしいのです(除菌率99.9%)。

ただこの溶射の技術を開発するのには、相当の時間と費用を要したようで
北九州市にある会社の社長さんは、簡単に出来れば誰だって出来る。
苦労に苦労を重ねた分、誰も真似できないものが出来るという信念で
技術開発を進めたのですが、赤字続きで
700人もの従業員をリストラしなければならなかったそうです。

そんな経験を経て、今院内感染を防ぐ対策の一つになった技術。
番組の最後では、室内清浄機のような持ち運びできる小型のものを
作っていました。

今年始め私は予防接種をしたのにインフルエンザに掛かってしまいました。
一人ひとりが、ペンダントみたいに首から提げてマスクを掛けないでも
ウイルスなどから身を守れたらと思う今日この頃です。

辛辣にエキサイティング

マーケティング翻訳(トランスクリエーション)のプロジェクトが増えてきた。ビジネス成功のカギはブランディングにあるからだ。そのことに気づき、注力し始めた企業が増えてきている

企業が「”いいもの”、”いいサービス”、なのに、なぜ売れない」と感じるようであれば、ブランディングに失敗している可能性がある。

ブランディングは、価値を正確に伝えるところから始まる。単にそれらしい言葉を並べても、成功はおぼつかない。一口に「価値を正確に伝える」と言っても、そう簡単ではない。特にそれが、「ある言語」で形成された価値表現を他の言語形態で正確に表現するとなると、難しさは倍加する。

マーケティングの翻訳では、ブランディングを考慮した翻訳に徹する必要がある。翻訳はまさに、「一語懸命」の作業だ。たとえ一語の翻訳であっても、語法、用語の使い方、市場性などを徹底して調べ上げ、トランスクリエーションを実施する。当然、それだけでは不十分なのがマーケティングの世界だ。

そこで問われるのが、イメージングに即した表現力であり、時代への感性だろう。ところが、この表現力とか感性と言ったものに、「絶対」がないのが難しくもあり、面白さでもある。

ただし、「難しい」という言い訳は、プロの世界では通用しない。正確性を欠くようでは、ブランディングへの一歩も踏み出せないことになる。まずは、正確に伝えること。それを確実に実現する能力こそ、ローカライザーに求められる資質と言える。

マーケティングにおけるトランスクリエーションとは、知識欲を強烈に刺激されつつ、市場の正直な評価を正面で受け取れる「エキサイティング・ワーク」である。