高校ダンスが熱い!

最近ダンスが熱い。いま、凝っているのは高校ダンス選手権、いわゆる「ダンススタジアム」!!!!

高校ダンス選手権は、フジテレビ、FOD、エースコック、ポカリスエットなどの企業が協賛し、スポーツ庁などが後援する一大イベントだ。もともとどんな種類のダンスでも見るのは好きだったけど、高校ダンスはちょっと違う。
言うまでもなく、彼らにチャンスは1度しかない。高校野球と一緒で、2年生から突出した技を持っていて、選抜チームに入れる生徒もいるだろうが、ほとんどは3年生(もしくは2年生)の夏、ただ一度。この大会のためにすべてを賭ける。保護者も熱い。
今年は関東甲信越大会の予選(八王子JCOMホール)、準決勝(横浜パシフィコ)、決勝(工学院アリーナ)と3度足を運んだが、どの大会でも日本全国から保護者がおそろいのTシャツで応援に乗り込んでくる。決勝会場の庭で、エンジンを組んで「おう!」と叫んでいた保護者チームもあった。入場前に並んでいたら「昨日東京に着いたんが夜中の1時で、もう電車もないし、タクシーでホテルまで行って、寝たのは3時やってん!今日も帰れるのもう夜中やわ~(関西弁)」という会話が聞こえてきた。大変だなあ。まあ私でも娘が出てたらそれくらいすると思うけど。

チケットの争奪戦もすごかった。準決勝は1次、2次、3次とあるのだが、すべて開始から30秒後には終っている。前半はなんとか3階席が取れたが後半はチケジャム経由で出場者の保護者の方から譲っていただいた。決勝は同僚が何とかゲット。

一番見応えがあるのは準決勝だろう。参加600校が各リージョンに分けられ、それぞれ上位に入ったチームが51校、横浜のパシフィコに集まる。
まだこの段階ではミスも見える。でも完璧ではないところがアマチュアの良さだ。
これが決勝となると、もうミスはない。張り詰めた中でぶつかりあう技、華やかな衣装、派手なメイク、会場は異様な高揚感に包まれる。スモール8校、ビッグ8校、計16校を見終えたときにはどっと疲れていた。
帰りに一緒に行った同僚と町中華で乾杯。夏も終わったという感じ。

なぜこんなにおもしろいのか。その魅力を考えてみた。
1. 限られた時間しかない(通常3年、中高一貫は6年)
2. 学校のカラーが非常に出る。年を追ってみるとたまらなくいい!!!!
3. 構成、振り付け、テクニックはもうプロ並み。十分に観賞に値する

ずっと見ていると好きなチームが決まってくる。何度見ても飽きない。いいなあ。

会場に足を運ぶごとに協賛のエースコックさんからスーパーカップ1.5倍とスープはるさめを1個ずつもらえるのだが、準決勝では前半後半で別々にもらえたので、結局それぞれ4個ずつゲット!決勝ではポカリスエットも配られていた。

優秀校には部員全員に1年分とか、全校生徒に1個ずつ、とか贈られていたからエースコックさん、すごく気合い入ってる。
最近はコンビニに行ってもエースコックを買わなきゃいけないんじゃないか、日清ではだめなんじゃないか、という気持ちになる。
協賛効果高し。。。。。

来年も楽しみ。

Trados 2024を使ってみた

毎年アップグレードされる非常に高価なCATツールTrados。その最新版2024を使ってみました。

https://www.trados.com/jp/resources/whats-new-in-trados-studio-2024-webinar-recording/

のセミナーでTradosの新機能が紹介されていますが、何と言っても目玉は生成AIの実装でしょう。ChatGPTとMSAsure Open AIのオプションがあり、APIキーをいれると生成AIの翻訳がサジェストされ、なおかつ、提示された訳に対して以下のようなOut of boxのプロンプトが用意されています。

プロンプトは追加可能。セミナーでは「体言止めにする」などプロンプトが紹介されていました。またここで注目すべきは用語集を前もって入れておけば、用語集の用語を使ってくれる。ただしこれは、生成AIをTrainするということではなく、返ってきた訳に対して、用語集と比較して、違うものは訂正されるといったもの。確かに便利ですが、生成AIが乱立する中、2つのAIしか使えないというのは、ちょっと幅がないかもしれない。

(実はこの考え方、実はデプロで4年前からご提供しているMT Adjustedと同じ考え方なんです。MTAdjustedでは、返ってきた訳に対して、用語集の適用、スタイルの修正などを行います。)

ちなみにTradosでは、バージョン2019まではGoogle TransをAPI経由でエディターから直接使用できたのですが、2021、2022ではLanguage Weaverのみに使用可能に変わっているようです。そのため、別のAppsからMT用のアドインをいれて、2021、2022で使用しています。2024では特に特別な知識は無くても、生成AIを個人ベースで翻訳フローに導入できるようになったというわけです。ただ翻訳チェックで提案される訳は???。ChatGPTだけではなくほかのAIも使用できればいいのかも。

ただ、それにしてもライセンスが高い!毎年新しいバージョンが出て、毎年ツールの維持だけで、こんなに高い費用が掛かるのは残念です。今回40周年記念ということで、40%オフのキャンペーンを利用してフリーランス版をまず購入してみたのですが、Pro版は本当に本当に高価で、費用対効果をじっくり考えて購入する必要あり、という結論に至りました。

次回はデプロでの生成AIを使用した取り組みについてご紹介します。

MadCap Flareファイルセットの翻訳はデプロにおまかせください!

MadCap Flareで作ったファイルセットがあって、これを翻訳したいのだけれど、どうしたらいいのでしょうか。

そんなお問い合わせを頂くことがあります。デプロでは過去15年にわたり、
MadCap Flareを使って作成されたソースファイルの翻訳フローについて、ナレッジを蓄積してきました。
ファイルセットを丸ごとお渡しいただければ、翻訳用ファイルセットの作成(必要な場合、設定のカスタマイズも含む)、翻訳、コンパイル、チェック、最終出力、アセットの管理まですべておまかせいただけます。

MadCap Flareとは?
MadCap Flareはオーサリングツールのひとつで、xmlベースのシングルソースから複数のアウトプットを生成できるツールです。たとえば、PDFとHTMLの双方を出力したいとき、製品が複数ある場合、共通のファイルは共有し、製品固有のファイルは別々に処理して最終的に製品ごとのPDFやHTMLを出力したりできます。
翻訳する際には、翻訳対象のファイルをMadcap独自の設定を適用して、TradosなどのCATツールに読み込み、翻訳します。翻訳完了後、ターゲット言語でファイルをエクスポートし、MadCap Flareのファイルセットに戻し、コンパイルして出力します。イメージは以下のとおりです。ファイルセットの中に含まれている画像も翻訳します。画像キャプチャがある場合はローカライズ画像に置き換えて、大きさを整え、出力ファイルに含めます。英語のキャプチャ画像は日本語の画像と同じサイズとは限らないので、必要に応じてHTML上で調整します。

コンパイル段階では、弊社の経験豊富なエンジニアがファイルセットに含まれるCSSファイルなどを日本語環境に合わせて調整します。その後、コンパイルしてPDFの場合は、1ページずつ、OLHの場合は、HTMLを1ファイルずつ比べて、チェックを行います。

ここで、翻訳の段階で気を付けなければいけないこと、翻訳メモリに何らかのマーキングをいれておく必要が出てくると、翻訳のスタイルガイドに指示を加えたり、翻訳メモリにマーキングを追加します。CATツールでは処理できないものはCATツールからエクスポートしたターゲットファイルに処理を加えます。次回、同じところが発生すると思われる個所はスクリプト化しておきます。この処理により、MadCap Flareソースファイルが更新された場合、バージョンアップされた場合に効率よくファイル処理が出来ます。

エンジニアコストの算出方法
デプロではMadCap Flareのプロジェクトをハンドリングする際のエンジニアリングコストは、出力ベースで以下のメトリックに従ってお見積もりしています。
PDF:40ページ/1時間
OLH:100トピック/1時間
CHM:デコンパイルしたHTMLの数により上記OLHのメトリック 100トピック/1時間

例:出力がPDF、CHM、OLHの3種類で
PDF(120ページ)、HTML(Online Help)(230ファイル)、CHM(デコンパイル後200ファイル)の場合

PDF出力:計5時間
日本語環境のセッティング 1時間
コンパイルチェック 120ページ /40=3で3時間とカウント
最終出力 1時間

OLH出力:計4.5時間
日本語環境のセッティング 1時間
コンパイルチェック 230ページ /100=2.3で2.5時間とカウント
最終出力 1時間

CHM出力:計4時間
日本語環境のセッティング 1時間
コンパイルチェック 200ページ /100=2で2時間とカウント
最終出力 1時間

なお、翻訳メモリの適用、過去のファイルからのパーフェクトマッチ処理等は、エンジニアリングコストとは別に翻訳前のファイル処理として、プロジェクトファイル1ファイルに付き1時間分のコストがかかります。

アセット管理
翻訳終了後は、翻訳メモリ、バイリンガルファイルに必要なマーキング、カテゴリを追加して次回の更新用のアセットを作成いたします。こちらは特別な処理がない限り、プロジェクト管理費に含まれます。

不明点がございましたら、どうかお気軽にお問い合わせください。