CAN、LIN、FlexRay

車載ネットワークの測定に関する翻訳に、CAN、LIN、FlexRayという言葉がよく出てくる(例えば、Infiniium 9000Hシリーズ 高解像度オシロスコープのp8)。

最近の自動車には、ECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる自動車制御用コンピュータが多数搭載され、電子制御により高度な機能(パワートレイン制御,ボディー制御,安全制御など)を実現している。しかし、ECUの数が増えると、そのインタフェースや制御シーケンスが複雑化し、ワイヤハーネスの重量も増加する。このような問題を解決するために、CAN、LIN、FlexRayなどの車載ネットワークが開発された。

CANは、Controller Area Networkの略で、ドイツの電装メーカであるBOSCH社が1986年に提唱したシリアル通信プロトコルである。LIN は、Local Interconnect Networkの略で、CANに対して大幅なコスト削減を目的に、欧州のメーカを中心にしてLINコンソーシアムが結成され、1999年に策定されたシリアル通信プロトコルである。FlexRayは、2000年に欧州のメーカを中心にFlexRayコンソーシアムが結成され、CANの後継規格として、転送速度の向上(10Mbps)、ネットワーク構成の柔軟性の向上(バス型、パッシブ・スター型、アクテブ・スター型)や信頼性の向上(完全2重化など)のために策定された規格である。

CAN、LIN、FlexRayについては、以下を参照。

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