けやきひろば春のビール祭り2016

GWが終わったら、これ。「けやきひろば春のビール祭り」でビールを堪能してきました。

IMAG0692

去年は2週間にわたって開催されていたものが、1週間に圧縮されたこともあり、かなりの混雑。動線の確保もままならない、そんな感じでした。

それはともかく、初出店やまだ数回目といった新進気鋭のブルワリーは、いずれもクオリティが高く、クラフトビールの進化は留まるところを知らないと思わせるものでした。

それでは、秋のアリーナでまたお会いしましょう。

MEMS

パワー・エレクトロニクス・テストに関する翻訳で、MEMSという言葉が出てくる(例えば、パワー・エレクトロニクス・テストの課題とソリューションのp13)。

MEMS(メムス)は、Micro Electro Mechanical Systems(微小電気機械システム)の略で、日本ではマイクロマシンと呼ばれることが多い。

MESMは、CMOS半導体製造プロセスの微細加工技術(リソグラフィーやエッチング)やレーザー加工技術を用いて、微小な電子回路や可動部を持つ機械構造を基板上に集積化した微細なデバイスである。

身近なMESMデバイスとしては、インクジェットプリンタのプリンタヘッド(数ピコ・リットルのインクを制御)、ハードディスクの磁気ヘッド(データを記録、再生するためのデバイス)、ビデオカメラの手ブレ補正や携帯電話/ハードディスクの落下検知用の加速度センサ、DLPプロジェクターに使用されているDMD(デジタル・ミラー・デバイス)などがある。その他にも、DNAチップ、波長可変レーザー、原子間力顕微鏡のカンチレバーなど、さまざまなデバイスが実用化されている。

このように、さまざまな最終製品の基幹デバイスとして使用されているので、半導体チップが「産業のコメ」と言われたの対して、MESMは「産業のマメ」と呼ばれている。

MESMについては、以下を参照

一般財団法人マイクロマシンセンターのホームページ > 情報サービス活動 > 情報コーナー(MMC カフェ) > マイクロナノ・トーク > 産業のマメ:MEMS

decade(ディケード)

測定器の翻訳に、decade(ディケード)という単位がよく出てくる(例えば、33500Bシリーズ 波形発生器のp14)。

decadeの通常の訳語は「10年」であるが、測定の分野では「10倍」という意味である。化学式の命名法などで覚えた、ギリシャ語のモノ(mono、1)、ジ(di、2)、トリ(tri、3)、テトラ(tetra、4)、ペンタ(penta、5)、ヘキサ(hexa、6)、ヘプタ(hepta、7)、オクタ(octa、8)、ノナ(nona、9)、デカ(deca、10)のdecaが語源である。

測定の分野では、1ディケードは周波数が10倍という意味で通常使われる。例えば、フィルタの遮断特性が、

-20 dB/decade

と書かれている場合は、周波数が10倍になる毎に、通過する信号の振幅が20 dB減衰するという特性をそのフィルタが持っているという意味である。

ディケードと似た単位にoctave(オクターブ)という単位がある。オクターブの語源は上のギリシャ語のoctaで、8度音階の8度の差(周波数差が2倍)という意味である。例えば、フィルタの遮断特性が、

-6 dB/octave

と書かれている場合は、周波数が2倍になる毎に、通過する信号の振幅が6 dB減衰するという特性をそのフィルタが持っているという意味である。

decade、octave、dBは、それぞれ相対値(次元のない量、比)の単位で、

3 dB/octave = 10 dB/decade
(さらに正確には、10Log2=3.01なので、3.01 dB/octave = 10 dB/decade)

の関係がある。したがって、

-20 dB/decade = -6 dB/octave

である。