LTSSM(リンク・トレーニング・ステータス・ステート・マシン)

PCI ExpressやUSB3.0の測定に関する翻訳に、LTSSMという言葉がよく出てくる(例えば、アドイン・カードまたはマザーボードでPCI Express 3.0 CEM仕様に基づいたレシーバ・テストに合格する方法のp22)。

LTSSMは、Link Training Status State Machine(リンク・トレーニング・ステータス・ステート・マシン)の略で、PCI ExpressやUSB3.0などのシリアル通信バスのリンク・ステート(通常の通信状態、省電力状態など)の管理(初期化、トレーニングによるリンク速度などの調整/最適化、省電力状態から通常状態への復帰など)を行うための状態遷移(ステート・マシーン)を表したものである。

PCI Expressでは、「Detect」(電源オン時やウォーム・リセット時に通信相手がいるかどうかを調べるステート)、「Polling」(通信相手が見つかった後の調整用データを通信するステート)、「Configuration」(通信相手とのリンク構成を決めるステート)、「L0」(通常の通信状態)、「L0s」(省電力状態)、「L1」(省電力状態)、「L2」(省電力状態)、「Recovery」(リンクの再トレーニングを行うステート)、「Hot-Reset 」(ホット・リセットがかかっている状態)、「Disable」(リンク構成を行わないステート)、「Loopback」(試験モードのステート)のステートがある。

USB3.0も、PCI Expressと同様のステートがある。

PCI ExpressのLTSSMについては、以下を参照。

LTSSMの各ステート

USB3.0ののLTSSMについては、以下を参照。

Design and Verification of USB 3.0 Link Layer(LTSSM)(英語PDF)

コメントは受け付けていません。