高速広帯域オシロスコープ測定の翻訳で、SAS(Serial Attached SCSI)という言葉がよく出てくる(例えば、Infiniium 90000 Xシリーズ オシロスコープのp2)。
SAS(Serial Attached SCSI)は、ストレージインタフェースの規格である。PCでお馴染みのシリアルATA(Serial Advanced Technology Attachment)規格が、パラレル信号線間の信号遅延や干渉の問題により高速化の限界が見え始めたパラレル伝送方式のUltra ATA(AT Attachment interface)規格をシリアル伝送方式にしたものであるのと同様に、パラレル伝送方式のSCSI(Small Computer System Interface)の後継として、シリアル伝送方式にしたものがSAS(Serial Attached SCSI)である。
シリアルATAが主にPCなどの民生用機器に用いられるのに対して、SASは高速、高信頼性が要求されるサーバに用いられている。SASの転送速度は、2003年に規格化されたSAS 1.0の3.0 Gbpsから最新のSAS 3.0では12 Gbpsに高速化され、現在24 GbpsのSAS 4.0規格が策定中である。
ストレージインタフェースについては、以下を参照。
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