AM/AM、AM/PM

増幅器の歪特性の評価に関する翻訳で、AM/AM、AM/PMという言葉がよく出てくる(例えば、パワーアンプ・テスト用 Signal Studio N7614B)。AMはAmplitude Modulation略で、PMは、Phase Modulationの略である。

AM/AM、AM/PMは、パワー・アンプの歪み特性(非線形特性)を表す性能指標である。

パワー・アンプの入力パワー(Amplitude:振幅)と出力パワー(Amplitude:振幅)の関係をプロットしたものがAM/AM特性(AM-AM変換と表記されることもある)である。理想的なパワー・パンプでは、入力パワーと出力パワーが比例関係(線形関係)にある(入力パワー対出力パワーのプロットが直線になる)が、現実のアンプでは、入力パワーが大きくなると、出力パワーが飽和し始め、比例関係からずれて(非線形性を示し)、歪みが生じる。

同様に、入力パワー(Amplitude:振幅)と出力位相(Phase)の関係をプロットしたものがAM/PM特性(AM-PM変換と表記されることもある)である。理想的なパワー・パンプでは、入力パワーに関係なく出力波形の位相は一定であるが、現実には、電源リップルや温度ドリフトなどのさまざまな原因により位相が変化し、位相歪みが生じる。

AM-PM変換については、以下を参照。

AM-PM Conversion(英語サイト)

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