FPGA

デジタル信号測定に関する翻訳に、FPGAという言葉がよく出てくる(例えば、Agilent MSO6000シリーズ N5406A Xilinx用FPGAダイナミック・プローブ)。

FPGAは、Field Programmable Gate Array(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ) の略で、設計現場(フィールド)で書き換え可能(プログラマブル)な論理ゲートが格子状に並んだ(ゲート・アレイ)LSIである。

デジタル回路は、AND、OR、NOTの論理ゲートを組み合わせて(実際には、論理ゲートを実現するためのトランジスタの数が少なくて済むNANDゲート、NORゲートを組み合わせて)実現されている。1980年頃までは、ANDゲートだけが複数個あるICやNANDゲートだけ複数個あるICといった汎用ロジックICを組み合わせて小規模なデジタル回路を実現していた。しかし、デジタル処理が複雑化するにつれて、用いるICの個数が増え配線も複雑化し実装面積が巨大になった。そのため、汎用の小規模なロジックICを多数用いるのではなく、特定用途向けにさまざまな回路を組み込んだ大規模なIC(LSI)の開発へと向かうのであるが、専用LSIの開発コストが非常に高くなる(ファウンダリでのマスク製作とICの製造に数億円かかり、ミスが許されないので設計検証作業も膨大になる)という問題が発生する。そこで登場したのが、設計現場で内部ロジックや内部配線を変更できるPLD( Programmable Logic Device)である。PLDを大規模にしたものが FPGA(Field Programmable Gate Array)である。

FPGAについては、以下を参照。

FPGAインフォメーションのFPGA入門

ザイリンクス FPGA 講座1章FPGAとは

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