Eye pattern(アイ・パターン)

計測関係の翻訳に、”eye pattern”という言葉が出てくる。アイ・パターンとはいったい何なのか、よくわからない翻訳者が多いのではないだろうか。身近なものでは、HDMIケーブルの規格にアイ・パターンが使用されている。3D映像の伝送に対応する最新のHDMI1.4では、情報伝送速度は最大3.4 Gbps(1秒間に0または1を34億個伝送可能)である。このような高速伝送では、0、1を表すパルス波形がなまり、0と1の区別が曖昧になり(「アイが閉じる」と表現する)、結果として0と1を逆に解釈してエラーが生じるのである。低品質のHDMIケーブルで映像がノイズまみれになったり、長いHDMIケーブルで映像が映らなくなるのはこのためである。参考として、以下のリンクを挙げておく。

ディジタル信号の正体を見る

高速差動伝送路評価の基礎からデバッグ手法まで

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