setup/hold time(セットアップ/ホールド時間)

デジタル回路測定に関する翻訳で、setup/hold time(セットアップ/ホールド時間)という言葉が出てくる(例えば、ロジック解析システム用プロービング・ソリューションのp2の囲み記事)。

CPU、FPGA、ASICなどの大規模集積回路のフラグやレジスタなどの記憶回路にフリップフロップ回路が使用されている。このフリップフロップがデータを正しく受け取って出力信号を生成できるようにするために、セットアップ/ホールド時間というタイミングの制約が定義されている。

フリップフロップの動作とセットアップ/ホールド時間については、以下を参照。

宮崎技術研究所の技術講座「電気と電子のお話」5.2.(3-G)

また、宮崎技術研究所の技術解説「電気と電子のお話」は、電気/電子が苦手な方にお勧めである。以下のような記載がある。

軽い読み物ですが、はしょった「お話」では、ありません。まともな内容の「お話」です。まともな、お話ですが、それを、できるだけ、やさしく、読みやすいように、工夫しました。

signal intelligence(シグナル・インテリジェンス)

データ収集測定に関する翻訳で、signal intelligence(シグナル・インテリジェンス)という言葉が出てくる(例えば、Acqiris高速PCIeデジタイザとオンボード・シグナル・プロセッシングのp9)。

signal intelligenceとは、通信を傍受/盗聴してその内容を解析する諜報活動であり、SIGINT(シギント)と略されることが多い。その性質上、シグナル・インテリジェンス・システムには、広帯域レシーバ、大容量記憶装置、高速デジタル信号処理機能を備えた高度なハードウェアと複雑な信号を解析できるソフトウェアが必要である。また、残念ながら、その性質上、シグナル・インテリジェンスの測定に関する詳細はWeb上にはないが、RF Streaming, Analysis and Playback in Aerospace & Defense Applications(英語pdf)が参考になる。

RFID

RF測定に関する翻訳で、RFIDという言葉が出てくる(例えば、ベクトル信号解析ソフトウェア オプションBHC:RFID 変調解析)。

「RFID」は、Radio Frequency Identificationの略で、電波(Radio Frequency)を利用してデータ交信を行って非接触の状態で人や商品の識別(Identification)を行うデバイスである。在庫管理や物流管理の効率化のために利用されることが多く、身近なものでは、Suicaなどの乗車カードがある。

RFIDの測定については、以下を参照。
ネットワーク/インピーダンス・アナライザを用いたRFIDタグ、リーダライタの評価

RFIDの技術的側面については、以下を参照。
RFIDの技術動向