10ギガビットEthernet(10GbE)関連の測定に関する翻訳に、SFP+という言葉がよく出てくる(例えば、Agilent 86100CU-401 アドバンスド・アイ解析ソフトウェアのp1)。
光ファイバを用いた光通信ネットワークは、都市間を結ぶコア(基幹)ネットワークや都市内を結ぶメトロネットワークだけでなく、各家庭や企業と直接接続するアクセスネットワークにも広く普及している。また、大量のデータを処理するデータセンターなどでも機器間の接続に光ファイバが用いられている。
このような光通信ネットワークでは、光信号を送受信するために、光信号と電気信号の変換を行なう光伝送装置(光送受信器(光トランシーバ、光送受信モジュールとも呼ばれる)が搭載されている)が必要である。大容量データ通信では、光伝送装置に多くの光トランシーバを搭載する必要があり、保守性、拡張性、小型化、省電力化が要求されてきた。このような状況で登場したのが、SFP(Small Form-factor Pluggable)と呼ばれる活線挿抜可能な小型光トランシーバである。SFPは、1GbEの時代のもので、MSA(Multi Source Agreements)と呼ばれる業界団体により形状、インタフェースなどが規定されている。10GbE用にSPFにEMIシールドを強化したものがSFP+である。SFPとSFP+は形状がほとんど同じなので光伝送装置に混載することができる。
SFP+については、以下を参照。
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