電源に関する翻訳で、noise density(ノイズ密度)という言葉がよく出てくる(例えば、B2961A/B2962A 超低ノイズDCソースを使用したデバイス評価のp2)。
一般に、ノイズは、広い周波数範囲に渡って分布している(ざまざまな周波数成分を持つ)ので、測定されたノイズの大きさは、測定帯域幅によって異なる。したがって、ノイズの大きさ(電力)は、単位周波数当たりの電力(ノイズ電力スペクトル密度、W/Hz)で表される。
しかし、ノイズは、低周波では電圧で測定されることが多いので、電力(W)=電圧(V)^2/抵抗(Ω)の関係から、ノイズ電力スペクトル密度(W/Hz=V^2/Hz)の平方根をとって、ノイズの大きさ(電圧)をV/√Hzで表す方がわかりやすい。これをノイズ密度またはノイズ電圧スペクトル密度と呼んでいる。