信号発生器に関する翻訳で、aging rate(エージング・レート)という言葉がよく出てくる(例えば、Keysight Technologies M9381A PXIeベクトル信号発生器のp8)。
信号発生器の基準周波数の発生に、水晶発振器が用いられている。水晶発振器の周波数は、温度、電源電圧、負荷が変動すると変化するが、温度や電源電圧などを一定に保っても長時間(1ヶ月とか1年)経過すると変化する。この変化の割合がエージング・レート(経時変化、経年変化とも呼ばれる)であり、0.1ppm/年~10ppm/年程度である。
エージングは、加工時に水晶片に加えられた歪みが時間とともに解消されていくことにより生じたり、水晶片を密封している内部材料から出る微量のガスが水晶片に付着することにより生じると考えられている。
水晶発振器については、以下を参照。
水晶発振器の経年変化については、以下を参照。