ノイズ測定に関連する翻訳に、EMI(Electro-Magnetic Interference)という言葉がよく出てくる(例えば、EMIコンプライアンス測定)。Electro-Magnetic Interferenceは、電磁波障害(または、電磁波妨害、電磁妨害など)と訳される。
EMI(Electro-Magnetic Interference)と関連する用語として、EMS(Electro-Magnetic Susceptibility)という言葉があり、電磁感受性とか耐障害性と訳される。また、EMC(Electro-Magnetic Compatibility)という言葉もあり、電磁環境適合性とか電磁両立性と訳される。
似たような略語が3種類あって、ややこしいが、EMIというのは、電気/電子機器の動作に伴い発生した電磁波が、他の機器の動作を妨害する(他の機器の動作に障害を与える)ことである。これに対して、EMSは、雷や太陽活動などの自然現象や他の電気/電子機器の動作に伴い発生した電磁波(EMI)が存在しても、動作障害が起こり難いこと(妨害電磁波を感受(受け止めることが)できること)を表す。これを踏まえると、EMCのCompatibility(両立性)の意味がわかる。すなわち、電気/電子機器が、他の機器の動作を妨害する電磁波(EMI)を発生しないことと、他の機器からの電磁妨害を受けても動作障害を起こさないこと(EMS)が両立することである。
EMI、EMS、EMCについては、以下を参照。
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