return loss(リターン・ロス)

高周波測定に関する翻訳で、return loss(リターン・ロス)という言葉がよく出てくる(例えば、Agilent FieldFoxベクトル・ネットワーク・アナライザのp10)。

伝送線路に信号を流すと、伝送線路の特性インピーダンスと負荷インピーダンスが同じ場合は、すべての入射波が負荷に吸収されて反射波が生じない。しかし、異なる場合はすべての入射波が負荷に吸収されずに反射波が生じる。この入射波の電圧と反射波の電圧は、方向性結合器を用いて容易に測定でき、これらの比(反射波の電圧/入射波の電圧)は反射係数と呼ばれる。リターン・ロスは、この反射係数を対数(デシベル)で表したもので、以下で定義される。

リターン・ロス(dB) = -20 x LOG(反射係数)

反射係数は、1以下(入射波の電圧≧反射波の電圧)なので、リターン・ロスは常に正の値で、無限大(反射波がない、特性インピーダンスの負荷)から0 dB(全反射、オープンまたはショート)まで変化する。

また、VSWR(電圧定在波比)とは、

リターン・ロス(dB) = 20 × LOG((VSWR + 1) / (VSWR – 1))

の関係にある。

リターン・ロスについては、以下を参照

ベクトル・ネットワーク解析の基礎

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