convolutional encoder (コンボリューショナル・エンコーダ)

無線通信測定に関する翻訳で、convolutional encoder (コンボリューショナル・エンコーダ)という言葉がよく出てくる。「畳み込み符号化器」と訳されることもある。

encode(エンコード、符号化)とは、情報(アナログ情報、デジタル情報)をデジタル情報に変換することである。この逆はdecode(デコード、復号)と呼ばれる。身近な例として、アナログの音声信号をリニアPCMのデジタル・データに変換することがエンコードであり、デジタルのPCMデータをデジタルのMP3圧縮データに変換することもエンコードであり、デジタルのMP3圧縮データをデジタルの暗号化データにすることもエンコードである。

無線通信では、建物による反射、雨などの気象条件による減衰、移動によるドップラ効果、さまざまな雑音源による干渉などにより、伝送路で通信の誤りが生じるので、この誤りを訂正するために、送信するデータに冗長性を加える。このための符号化方式として、「convolutional encode(コンボリューショナル・エンコード、畳み込み符号化)」という方式があり、それを行う装置がコンボリューショナル・エンコーダである。

符号化については、以下を参照。
ボクにもわかる地上デジタル – 地デジ方式編 – 符号化

畳み込み符号化については、以下を参照。
無線通信における畳み込み符号化について

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