UART

シリアル・バス測定に関する翻訳に、UARTという言葉がよく出てくる(例えば、InfiniiVision 3000 X シリーズ新・定番オシロスコープ用シリアル・バス・アプリケーション)。

UARTは、Universal Asynchronous Receiver Transmitter(汎用非同期送受信回路)の略で、パラレル信号をシリアル信号に変換したり、その逆に変換することにより、非同期(調歩同期)式のシリアル通信を行うためのデバイス(集積回路)ある。電子レンジや炊飯器などの家電製品や産業用機器などのマイクロコントローラ(マイコン)のほとんどに、UARTまたはUSART(Universal Synchronous and Asynchronous Receiver and Transmitter)が搭載されていて、小規模システム内通信に使用されている。RS-232C規格に準拠する信号レベルに変換するICと組み合わせて、システム外の機器との通信に利用されることも多い。

非同期(調歩同期)式とは、クロック線を用いずに信号線のみで通信する方式で、1文字(キャラクタ)のデータ(7ビットまたは8ビット)の前後にスタートビットとストップビットを置いて、データの始まりと終わりを知らせる(1文字分のデータごとに同期をとる)ことにより、通信する方式である。各文字を送信するタイミングは任意なので非同期式と呼ばれる。

同期式は、信号線とクロック線を用いて通信する方式で、受信側はクロック信号のタイミングに合わせてデータを読み取る。

UARTについては、以下を参照。

古典回路屋 > dsPIC入門 > シリアル通信 > PCとつなぐ1~シリアル通信について~

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