EW(電子戦)

レーダ測定に関する翻訳で、EW(電子戦)という言葉がよく出てくる(例えば、周波数カウンタを使用した搬送波信号近傍の位相雑音の測定)。EWは、Electronic Warfareの略である。

電子戦とは、電波をめぐる戦いである。現在の戦争では、レーダによる索敵や通信手段として電波を利用する。このような電波を妨害/傍受したり、妨害/傍受を阻止することが電子戦である。電子戦の始まりは日露戦争と言われている。日本側はバルチック艦隊の発見を「敵艦見ゆ」と無線で送ったが、ロシア側は日本の無線を傍受していて妨害電波を発射したとされている。また、最近の中国海軍のフリゲート艦によるレーダ照射事件(中国側がレーダを照射し、日本側がそれを傍受する)も電子戦の一種である。

電子戦については、以下を参照。
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