Cyclic Prefix(巡回プレフィックス)

LTE測定に関する翻訳で、Cyclic Prefix(巡回プレフィックス)という言葉がよく出てくる(例えば、Agilent 89600 ベクトル信号解析ソフトウェア オプションBHD 3GPP LTE変調解析のp7)。Cyclic Prefixは、「サイクリック・プレフィックス」とそのままカタカナで訳されることもある。

LTEや地上波デジタルTV放送や無線LANなどでは、高速デジタル信号を高い周波数利用効率で伝送するために、OFDM(直交周波数分割多重化)を用いて、低速のシンボル・レートの多数のサブキャリアで並列伝送する。各サブキャリアのシンボル・レートが低速になるので、マルチパス干渉(反射波(遅延波)による干渉)に強くなっている。さらにマルチパス干渉への耐性を強めるために、OFDMシンボルの後半部分のコピーを先頭に付加して、巡回プレフィックスと呼ばれるガード・インターバルを設けて、シンボル間干渉やサブキャリア間干渉の影響を除去できるようになっている。

巡回プレフィックス(ガード・インターバル)については、以下を参照
ガードインターバルを使う理由
OFDMの基礎と応用技術

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