convolutional encoder (コンボリューショナル・エンコーダ)

無線通信測定に関する翻訳で、convolutional encoder (コンボリューショナル・エンコーダ)という言葉がよく出てくる。「畳み込み符号化器」と訳されることもある。

encode(エンコード、符号化)とは、情報(アナログ情報、デジタル情報)をデジタル情報に変換することである。この逆はdecode(デコード、復号)と呼ばれる。身近な例として、アナログの音声信号をリニアPCMのデジタル・データに変換することがエンコードであり、デジタルのPCMデータをデジタルのMP3圧縮データに変換することもエンコードであり、デジタルのMP3圧縮データをデジタルの暗号化データにすることもエンコードである。

無線通信では、建物による反射、雨などの気象条件による減衰、移動によるドップラ効果、さまざまな雑音源による干渉などにより、伝送路で通信の誤りが生じるので、この誤りを訂正するために、送信するデータに冗長性を加える。このための符号化方式として、「convolutional encode(コンボリューショナル・エンコード、畳み込み符号化)」という方式があり、それを行う装置がコンボリューショナル・エンコーダである。

符号化については、以下を参照。
ボクにもわかる地上デジタル – 地デジ方式編 – 符号化

畳み込み符号化については、以下を参照。
無線通信における畳み込み符号化について

2013年は64bit元年

今年もよろしくお願いします。

2014年4月にWindows XPのサポート期間が終了するのをご存知でしょうか。サポートの終了で、新たなセキュリティ修正プログラムの提供も行われなくなります。

これを受けて、弊社でもWindows 7 64bit版への移行を開始しました。2013年は「64bit元年」として新しい環境への引越しを加速していく所存です。

すでに数台の移行を完了しましたが、互換性のトラブルは予想よりも少なく「案ずるより産むが易し」といったところです。ハードウェアキー(ドングル)を使用したアプリでドライバが提供されないという問題もありますが、仮想環境の活用で対応できればと考えています。

移行にまつわるtipsでこれはというものがありましたら、今後こちらでご紹介できればと思います。

burden voltage(負担電圧)

デジタル・マルチメータの電流測定仕様にburden voltage(負担電圧)という言葉がよく出てくる(例えば、U3400シリーズ4½/5½桁デジタル・マルチメータのp8)。

電流を測定するには、電流を測定したい箇所を切断して電流計を直列に繋げる。このとき、電流計自体の抵抗がゼロΩであれば電流計による電圧降下がなく、電流測定に誤差が生じない。しかし、電流計にはスイッチ、ヒューズ、リード線、シャント抵抗などによる抵抗があり、それらにより電圧降下が生じ測定誤差の原因となる。この電圧降下を負担電圧と呼ぶ。