高速デジタル信号測定に関する翻訳で、aggressor(アグレッサ)という言葉がよく出てくる(例えば、N4965AマルチチャネルBERT 12.5 Gb/sのp2に「真のクロストーク評価のためのアグレッサー信号の遅延掃引機能」という記述がある)。
上述のように、「クロストーク」という言葉に関連して「アグレッサー」という言葉が出てくる。クロストークとは、信号が伝送線路を伝わるときに発生する電磁界が、隣接する伝送線路と結合(容量性結合や誘導性結合がある)して、影響を与える現象である。このとき、影響を与える側をアグレッサーと呼び、影響を受ける側をビクティム(victim)と呼ぶ。元々、クロストークは漏話と呼ばれるように電話回線で問題になった現象であるが、最近の高速デジタル回路の高速化、高密度化に伴い、クロストーク解析が極めて重要になっている。
クロストークについては、株式会社エルセナの高速伝送設計者必見!スペシャリストコラムの第8回 クロストーク入門を参照。