高周波測定に関する翻訳で、De-embedding(ディエンベディング)という言葉が出てくる(例えば、物理層テスト・システム・ソフトウェア(PLTS)2016のp9)。
今日のコンピュータ・システムや通信システムには、数Gb/sのデータ・レートのシリアル・バスが使用されるようになり、高速データによる伝送ラインの高周波効果(インピーダンスの不連続部からの反射、周波数依存損失など)を正確に評価して、シグナル・インテグリティを向上する必要がでてきた。このとき、伝送ラインを評価するために、伝送ラインと測定器をインタフェースするコネクタが必要だが、高速デジタル伝送ラインでは、RF/マイクロ波測定器で一般的な同軸インターフェースが使用されないので、非同軸の伝送ラインと同軸伝送ラインを接続するためのフィクスチャ(テスト用治具)を用いる。このフィクスチャによる影響を除去してDUT(ここでは、伝送ライン)のみの特性を抽出するための手法の1つがディエンベディングである。
ディエンベディングの詳細については、以下を参照。