IEEE 802.11ad

無線通信測定に関する翻訳で、IEEE 802.11adという言葉が出てくる(例えば、WiGigテストのための完全かつ柔軟なソリューションの構築)。

「IEEE」は、「The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.(米国電気電子技術者学会)」の略称で、「802」は「802委員会(LAN/MANの標準化委員会)」の意味であり、「11」は「無線LANのワーキング・グループ」という意味である。

無線LANの規格は、IEEE 802.11b(11 Mb/s)、IEEE 802.11a/g(54 Mb/s)、IEEE 802.11n(最大600 Mb/s)と伝送速度が高速化してきて、現在はIEEE 802.11ac(最大6.9 Gb/s)が市販されつつある。これらは、2.4 GHzまたは5 GHzの周波数帯を使用し、チャネル幅の拡大、OFDMの副搬送波の変調の多値化、MIMOのアンテナ数の増加などにより、伝送速度を高速化してきた。

一方、IEEE 802.11adは、60 GHzという非常に高い周波数帯(ミリ波)を使うのが特徴で、2.4 GHzや5 GHzの周波数帯に比べてチャネル幅(IEEE 802.11acの最大160MHzに対して、IEEE 802.11adは最大2.16 GHz)を広く取れ、OFDMの副搬送波の変調の多値化という複雑なマルチキャリア変調方式を使用しなくても伝送速度を高速化できるという利点があるが、ミリ波のため直進性が強く到達距離は10 m程度とされる。

無線LANの最新動向については、以下の参照

「超」高速無線LANがやってくる、IEEE802.11ac/adが変えるモバイルの世界(技術編)
「超」高速無線LANがやってくる、IEEE802.11ac/adが変えるモバイルの世界(動向編)

小さなパン屋さん

以前調布駅から狛江に行くバスの中から、一瞬見かけたパン屋さんらしき店構え。
めぼしをつけて歩いてみたけれど見つけられずにいた。が、先週やっと探し当てて
入ってみました。売場は1畳ちょっとくらい。品数もそんなにない。何品か買って
食べてみたら美味しい。私好みの味です。

ピーナッツフランスは小さいフランスパンの中にピーナッツバターが
塗ってあり、ナッツ(多分ピーナッツ)の砕いたものが混じっていて食感が良い。

マンゴーデニッシュのマンゴーが新鮮で美味しいし、デニッシュもぱりぱり。

チョリソーを包んだフランスパンもちょっと辛めでよかったし、2種類のスコーン(チョコ・クランベリー)もなかなかな感じ。
お店の名前が「布田四丁目のパン屋」でF4という看板(花男とは関係ありませんが)。

お店に出ていた方が、60代だと思われる女性でとても感じ良かった。
行ったのが雨の日だったので、その場で作ってくれたポイントカードに雨の日ポイントで2倍になりました。
ただ開店時間が10:00から17:00で月・火がお休み。平日は買いにいけないな~。

Orthogonal Frequency Division Multiplex(直交周波数分割多重化)

無線通信測定に関する翻訳で、Orthogonal Frequency Division Multiplex(直交周波数分割多重化、OFDMと略されることが多い)という言葉がよく出てくる(例えば、SystemVueを使用したフレキシブルOFDM信号の作成)。身近なものでは、地上波デジタルTV放送や無線LANで使用されている。

OFDMは、高速デジタル信号を高い周波数利用効率で伝送するための変調方式である。一言でOFDMを説明するのは難しいが、高速なシリアル・ビットストリームをシリアル-パラレル変換して複数の低速なデータ(I/Qデータ)にマップピングし、それらを互いに直交する副搬送波(サブキャリア)に乗せて変調(BPSK、QPSK、16-QAMなど)する方式である。低速の副搬送波を複数個並列に伝送するので、マルチパス(反射波)に強い。また、サブキャリアの間隔を密に配置するので互いに干渉しやすくなるように見えるが、サブキャリアを互いに直交させることにより、各サブキャリアの中心周波数が他のサブキャリアのスペクトラム・ヌル・ポイント(信号強度がゼロのポイント)になり、各サブキャリアを分離しやすくなって、周波数利用効率が高まる。

詳細については、㈱サーキットデザインのOFDM変復調のページを参照。㈱サーキットデザインの「無線技術」トップページには、無線に関するさまざまな用語の説明へのリンクがあり、アプレットを使用してわかりやすく解説している。