design of experiments(実験計画法)

シミュレーションに関する翻訳で、design of experiments(実験計画法)という言葉がよく出てくる(例えば、W2309EP/ET DDRバスシミュレータおよびW2317EP/ET DDRバスシミュレータ分散コンピューティング8パックのp2)。design of experiments(実験計画法)はDOEと略されることがある。

実験計画法は、イギリスの統計学者R.A. Fisherが、1920年代に、どのような作付け要因(品種、土壌、天候、肥料、農薬など)で最も農作物がよく育つのかを実験するために、効率的な(実験回数の少ない)統計的手法を考え出したのが最初と言われている。

実験計画法とは、さまざまな要因(原因)が、それぞれどの程度、品質特性(結果)に影響を与えるかを定量化するための実験計画である。通常は、多数の要因が存在し、それぞれの要因が取り得る値(実験計画法では水準と呼ばれる)も多数存在するので、現実的な実験回数ですべての場合を実験することはできない。実験計画法では、このような場合に、直交表(縦(行)に実験番号、横(列)に要因の種類を割り当てた表に水準を記載したもので、どの2つの列を比べても各水準の個数が同数になっている)を用いて実験回数を削減する。また、得られたデータを定量化するために、分散分析(各要因の効果の大きさの計算)が行われる。

実験計画法の詳細については、以下を参照

東京大学大学院経済学研究科 ものづくり経営研究センターのホームページ > ディスカッションペーパー > 2008 > 2008-MMRC-211 品質工学ノート

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