load pull(ロードプル)

ロードプル測定高周波パワー・アンプ測定に関する翻訳で、load pull(ロードプル)という言葉がよく出てくる(例えば、Xパラメータを用いたハイパワー増幅器の評価と最適化のp2)。

ロードプル測定は、携帯電話などの送信部の最終段のRF/マイクロ波パワー増幅器の出力特性(出力パワー、利得など)を最適化するのに用いられる手法である。

このような大信号条件下では、増幅器の出力特性は、入力信号レベル(ドライブ・レベル)と負荷インピーダンスの関数になる。

ロードプル測定は、上図のようなシステムを使用して、最大パワーが出力されるようにチューナを調整し、そのときの出力インピーダンスを測定する。チューナには、パッシブ型(終端インピーダンスの大きさと位相が可変)、アクティブ型(ハイ・パワー・デバイスで一般的な大きな反射を形成)、高調波対応型(個々の高調波に対して終端インピーダンスが可変)がある。その結果はスミス・チャート上の等出力パワー等高線(同じ出力パワーを与える負荷インピーダンス線)として示される。

ロードプル測定については、以下を参照

Load Pull for Power Devices(英語ページ)