confidence level(信頼度レベル)

計測関係の翻訳で、confidence level(信頼度レベル)という言葉がよく出てくる(例えば、Agilent U2000 シリーズUSB パワー・センサのp14)。confidence levelは、「信頼水準」とか「信頼レベル」と呼ばれることもある。

信頼度レベルは、「合成標準不確かさ(combined standard uncertainty」に「包含係数(coverage factor)」を掛けて「拡張不確かさ(expanded uncertainty)」を求めるときに使用される。難しそうな言葉が並んだが、「合成標準不確かさ」は「標準偏差(σ)」と解釈すればよい。2σの区間に測定値の95%が含まれるので、包含係数が2の場合が、95%の信頼度レベルに相当する。3σは99%の信頼度レベルである。最近、素粒子物理学でヒッグス粒子(質量の起源)の発見があり、その際、ヒッグス粒子の質量が4.9σで確定されたと発表されたが、物理学上の発見は、5σ(99.99995%の信頼度レベル)で確定する必要があるという。

詳細については、以下を参照。

なぜ校正が必要なのか第1回 不確かさ–基本
不確かさ文献「不確かさ評価入門」

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