Ingress Protection(イングレスプロテクション)

ポータブル測定器に関連する翻訳に、Ingress Protection(イングレスプロテクション)という言葉がよく出てくる(例えば、FieldFoxハンドヘルド・アナライザのp29)。

ingressは「侵入する」という意味であり、Ingress Protection(イングレスプロテクション)は、電気機械器具の筐体が埃や水の侵入をどの程度防げるかを表わすコード(保護等級)である。IPコードは、国際規格IEC 60529 “Degrees of protection provided by enclosures (IP. Code).”で規定され、日本ではこれに基づいた、JIS C0920「電気機械器具の防水試験及び固形物の侵入に対する保護等級」で規定されている。

IPコードは、2つの数字XYを用いてIPXYのように記載される。Xは外来固形物の侵入や危険な箇所への接近に対する保護性能を0(無保護)~6(完全な保護)の数字で表し、Yは水の侵入に対する保護性能を0(無保護)~8(潜水状態での保護)の数字で表わす。

IPコードについては、以下を参照。

一般財団法人 電気安全環境研究所のホームページ > 試験依頼をお考えの方へ > 塵埃及び水の侵入(防塵・防水試験)