Saudade(サウダージ)

Almeida_Junior-Saudade_1899ブラジル音楽の歌詞に出てくる「saudade(サウダージ)」という言葉には、そのものズバリの訳語がないと言われています。日本語では「郷愁」や「憧憬」あるいは「思慕」を当てることが多いようですが、それらは語義の一側面を表しているに過ぎないとのことです。

そこで登場するのが、19世紀のブラジル人画家アルメイダ・ジュニオールによる「Saudade(サウダージ)」という絵画です。

まさに、百聞は一見に如かず。
ハガキ(写真?)を手にした婦人の佇まいから、「saudade」の意味するところを慮ることができます。

陰があるからこそ、光の眩しさが分かるというもの。ブラジル人の陽気なラテン気質というものは「saudade」あってこそなのかも知れません。

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