trigger(トリガ)

オシロスコープ測定の翻訳で、trigger(トリガ)という言葉がよく出てくる(例えば、InfiniiVision 4000 Xシリーズ オシロスコープのp26~p27)。

trigger(トリガ)とは、辞書を引くと「引き金」とか「きっかけ」という訳があるが、オシロスコープ測定では、「トリガ」あるいは「トリガをかける」と訳す。

デジタル・ストレージ・オシロスコープは、波形を時間軸上で表示する装置であるが、表示するために波形をAD変換(デジタイズ)してメモリに保存する。トリガがかかっていない状態(フリーラン状態)では、AD変換されたデジタル・データでメモリがいっぱいになり、メモリ上の古いデータが次々に新しいデータに書き換わっている状態なので、メモリ上のデータを表示すると流れるような画面になり、目的の波形を安定して表示できない。

そこで、目的の信号を表示するために、波形を保存するタイミング(条件)を決める必要があり、この操作を「トリガをかける」と言う。例えば、立ち上がりエッジが特定の電圧を超えたとき(これがトリガ条件である)に一定の時間波形を捕捉(AD変換してメモリに保存)して表示する。トリガ条件には、さまざまな種類(エッジ・トリガ、パターン・トリガ、パルス幅トリガなど)がある。

オシロスコープのトリガついては、以下を参照。
【デジタル・オシロスコープ活用入門】第6回 トリガの達人になる
オシロスコープの「トリガ」と「アーミング」

オシロスコープの動作については、以下を参照
オシロスコープ評価の基礎

Tradosはパッチを当てて最新に

最近、Trados2011の案件がポツポツ出てくるようになりました。
少しずつノウハウを蓄積している最中なのですが、早速ちょっとしたトラブルに見舞われました。

ソースファイルはFrameMaker(mif)。sdlxliffからmifに書き出すと、クロスリファレンスのマーカーテキストが消えてしまうというものです。マーカー自体は残っており、その内容だけが綺麗さっぱり無くなっています。ちなみに、クライアントからはパッケージとしてファイルが支給され、プロジェクトの読み込みなどには問題が見られませんでした。

試しに自前の環境で同様にパッケージを作成し、mif書き出しを行なってみたところ、マーカーテキストはちゃんと残っていました。そこで、先方から支給されたsdlxliffと当方で作成したものを比較すると、明らかな違いが見つかりました。その抜粋をご覧ください。

当方でパッケージ作成したファイル(SDL Trados 2011 SP2R

<tag id=”3″>
<ph name=”Cross-Ref” word-end=”false” seg-hint=”IncludeWithText”><mk name=”Cross-Ref”/></ph>
<props>
<value key=”mtype”>9</value>
<value key=”mcurrpage”>9</value>
<value key=”unique”>1059038</value>
<value key=”markerValue“>マーカーテキストの内容</value>
</props>
</tag>

先方から支給されたファイル(SDL Trados 2011 SP1

<tag id=”3″>
<ph name=”Cross-Ref” word-end=”false” seg-hint=”IncludeWithText”><mk name=”Cross-Ref”/></ph>
<props>
<value key=”mtype”>9</value>
<value key=”mcurrpage”>9</value>
<value key=”unique”>1059038</value>
<value key=”value“>マーカーテキストの内容</value>
</props>
</tag>

赤色の部分のみの違いですが、これよってマーカーテキストが削除されてしまうことがわかりました。確認してみたところ、先方で使用しているTrados 2011はSP1とのこと、こちらでは最新のパッチを適用しSP2Rとなっています。

これはTradosすべてのバージョンにおいて起きうる問題です。たとえば、Trados 2007ではPowerPoint(pptx)用フィルタが当方で確認しただけでも3種類(バージョン)あります。数種類ある修正パッチの適用の差異で、インストールされるフィルタのバージョンも変化します。これがターゲットに書き戻せないというトラブルの原因となります。

弊社のポリシーとして、Tradosは常にパッチを当て最新のビルドを使用するようにしています。社内では統一が取れており細かいバージョンの差異は問題ないのですが、お客様とのやり取りの中でこのようなトラブルに見舞われることもあります。

解決法としては、やはり「常にパッチを当て最新のビルドを使用する」に尽きるのではないかと思います。クライアント、翻訳者、各々の環境において、最新パッチを見送らなくてはならない特別な理由がないかぎりは、最新パッチの導入にご協力を賜りたくお願い申し上げる次第です。

11月11日という日

昨日、11月11日は私の誕生日でした。
誕生日はいいとして、この11月11日(十一月十一日)は当て字や語呂あわせに使いやすいらしく、近年「××× の日」によく使われています。

・電池の日(日本乾電池工業会)
・介護の日(厚生労働省)
・麺の日(全国製麺協同組合連合会)
・グリコ ”ポッキー” の日(もちろんグリコ)
・鮭の日(新潟、大阪の漁業に関係するかたがた)
・きりたんぽの日(秋田県鹿角市の「かづのきりたんぽ倶楽部」)

などなど・・・もっとたくさんあります。
麺、きりたんぽ、ポッキーというのは、「1111」と書くとそれっぽい形だからという理由です。
だったら、楊枝や綿棒の日、針の日、ペンの日、煙突の日とかいくらでもできちゃいますね。(笑)

ちなみに、この日はテゴマスの手越裕也くんの誕生日でもあります。