秋だ!ビールだ!けやきだ!ということで、行ってまいりました。
今回はあちこち冒険せず、お気に入りのビールをすすりながら呑ん兵なかまとワイワイとパーリーな感じで、あっという間に時間は過ぎていったのでした。
それでは、来年の春にけやきひろばでお会いしましょう。
10ギガビットEthernet(10GbE)関連の測定に関する翻訳に、SFP+という言葉がよく出てくる(例えば、Agilent 86100CU-401 アドバンスド・アイ解析ソフトウェアのp1)。
光ファイバを用いた光通信ネットワークは、都市間を結ぶコア(基幹)ネットワークや都市内を結ぶメトロネットワークだけでなく、各家庭や企業と直接接続するアクセスネットワークにも広く普及している。また、大量のデータを処理するデータセンターなどでも機器間の接続に光ファイバが用いられている。
このような光通信ネットワークでは、光信号を送受信するために、光信号と電気信号の変換を行なう光伝送装置(光送受信器(光トランシーバ、光送受信モジュールとも呼ばれる)が搭載されている)が必要である。大容量データ通信では、光伝送装置に多くの光トランシーバを搭載する必要があり、保守性、拡張性、小型化、省電力化が要求されてきた。このような状況で登場したのが、SFP(Small Form-factor Pluggable)と呼ばれる活線挿抜可能な小型光トランシーバである。SFPは、1GbEの時代のもので、MSA(Multi Source Agreements)と呼ばれる業界団体により形状、インタフェースなどが規定されている。10GbE用にSPFにEMIシールドを強化したものがSFP+である。SFPとSFP+は形状がほとんど同じなので光伝送装置に混載することができる。
SFP+については、以下を参照。
住友電工のホームページ > 技術開発 > 技術論文集 SEIテクニカルレビュー > バックナンバー > 2011年7月号 No.179 > 拡大する光通信技術(進化する光データリンク)
光測定に関する翻訳に、DWDM(高密度波長分割多重化)という言葉がよく出てくる(例えば、81980A、81960A、81940A、81989A、81949A、81950Aコンパクト波長可変レーザ光源のp2)。DWDMは、Dense Wavelength Division Multiplexingの略で、「高密度波長分割多重」や「高密度波長分割多重方式」とも訳される。
光ファイバケーブルによる通信は、日本では1980年代初頭にNTTによる電話回線の光ケーブル化により実用化された。1990年代中頃以降のインターネットの急速な普及により、特に都市間を結ぶコア(基幹)ネットワークや都市内を結ぶメトロネットワークで大量のデータを伝送する必要が生じたため、それまでの1本の光ファイバで1つの光搬送波(波長)を利用する方式から、1本の光ファイバで複数の光搬送波(波長)を利用する方式が開発された。これが、WDM(波長分割多重化)と呼ばれる方式である。WDMによる通信容量拡大の利点は、時分割多重化や変調方式を変更する方法に比べて、別の波長用の送受信装置を追加するだけで既存の送受信装置をそのまま利用でき低コストであるという点にある。
WDMには、粗密度波長分割多重化(Coarse Wavelength Division Multiplexing、CWDM)と高密度波長分割多重方式(Dense Wavelength Division Multiplexing、DWDM)がある。
CWDMは、波長間隔が広い(20 nm)ので、各波長を分離するフィルタなどの部品を安価に製造でき、DWDMに比べて低コストでネッワークを実現できるが、多重化可能な波長は10数個程度である。また、波長間隔が広いので、すべての波長の光を同時に増幅できる光増幅器を利用できないことから、CWDMは比較的短い距離(数十km)のメトロネットワークで利用されている。
DWDMは、波長間隔が狭く(1 nm以下)数十個以上の波長を多重化可能であるが、高精度の部品や制御技術が必要なので、高価なネットワークになる。また、DWDMのバンド幅をカバーするエルビウム・ドープ光ファイバー増幅器(EDFA)が開発されたことにより、DWDMは大容量伝送が必要な(高コストでもペイする)長距離のコアネットワークや光ファイバー海底ケーブルで使用されている。
DWDMについては、以下を参照。
昭和電線ホールディングス株式会社のホームページ > 企業情報 > SWCCグループ研究開発 > 昭和電線レビュー > 昭和電線レビュー VOL.51 > WDM通信システムとフォトニックネットワークの展望(370KB)