アメリカ大統領選挙

アメリカ大統領選挙の重要な要素の1つに「宗教」があります。キャンペーン演説で「神」という言葉が使われる程です。歴代米国大統領は、カトリック教徒のジョン・F・ケネディが唯一の例外で、みなプロテスタントです。

それが今回、共和党から選出されたミット・ロムニーはモルモン教の敬虔な信者として知られています。フランスで2年半宣教師として貢献し、またビジネスで成功しビリオネラーである彼は教会の主要なドナーでもあります。

アメリカは、初のモルモン教徒大統領を誕生させるのでしょうか、それとも「Badly」に再選を望むオバマを選ぶのでしょうか。

Loyalty(ロイヤルティ)、Royalty(ロイヤリティ)、どっち?

マーケティング分野でよく使われる用語だが、訳語を間違える翻訳者はいないだろう。迷うとしたら、ロイヤルティとロイヤリティのどっち(”ル”または”リ”のどちら)の表記が正しいか、だと思う。翻訳プロジェクトにおいて、訳語の指定があればそれを使えばいいのだが、指定がないとしたらどっちの表記が一般的に広く使われているかで判断するしかない。ロイヤルティが多いような気がする。
辞書的な訳としては、忠誠(心)とか愛着(心)だが、どうもしっくりこない。例えば、brand loyaltyを”ブランドへの愛着”と表現しても、正確性に欠ける。”~忠誠”とすれば気持ち悪いほどの違和感がある。Brand loyalty”の結果、消費者はある特定のブランドを繰り返し購買するのだが、市場に競合のない製品(ブランド)を繰り返し購入せざるを得ないようなケースは、当然ながらブランドロイヤルティとは言わない。”それが絶対好き!これしか買わない!”というのがロイヤルティである。
因みに、ロイヤリティ(Royalty)は、ライセンス料や著作権使用料など、権利者へ支払う対価のこと。それをロイヤルティと発音してもいいのだろうが、意地を張らずにロイヤ”ル”ティとロイヤ”リ”ティを使い分けよう。LとRの違いを日本語で表記するのが難しいために、語中の”ル”と”リ”で違いを表現しようとしたのかどうか、起源はわからないが…。

Proprietary(専用、独自の、固有の、…)

辞書の訳語としては、”所有権(の)”とか”著作権のある”といったところだろうが、文脈から判断して、法的な説明でない限り”専用~”とか”固有の~”と訳す場合が多い。”Open(オープン)”に対してプロプライエタリ~と言う場合もある。例えば、仕様やソースコードなどを公開せずに独占的に権利を保有しているソフトやシステムのことを、プロプライエタリソフトウェア とかプロプライエタリシステムと言ったりする。オープンの反意語として”クローズド~”もあるが、”クローズド~”と言う場合、一般的にはソースコードが公開されていないことを指しており、反意語として捉えるには、それぞれの用語の示唆する範囲が厳密に対応していないことに留意する必要がある。