“総合~”とか”インテグレーテッド~”とする場合もある。Integratedと混同して訳される単語に、Convergedがある。どちらも”統合~”と訳してしまうと、文脈によっては正確性を欠くことになる。最近は、Convergedは”コンバージド~”か”収束~”と訳されるようになってきたが、注意して文意を理解する必要がある。文脈によっては、Convergedを”統合~”と訳しても支障のない場合もあるが、混乱を避ける意味でも概念は厳密に区別しておいた方がいい。
Flare(フレア)
今朝のニュースで、太陽に「スーパーフレア(巨大な爆発)」が起こる可能性を京都大学の研究グループが発表したと報じていた。フレアが発生すると、地球では通信障害などが起きる。筆者にとってフレアは、赤外線誘導ミサイルを回避する装置として馴染みがある。近年は、Jamming(ジャミング)などの妨害電波を使ってレーダー波による探知を妨害するが、フレアが起きればそれどころではない。まぁ、ITの世界では今のところ、反射光や光輪等を描くイラストレーターのフレアツールぐらいでしかお目にかからない。それでいい。
meltdown(メルトダウン)
昨年から、頻繁に耳にする言葉だ。IT業界では”大規模なサーバーダウン”とか”大規模なシステムダウン”を意味する。メルトダウンの発生とは、サーバー障害などの発生でネットにまったくアクセスできなくなるなど、あらゆる機能やネットワーク全体が完全に停止している状態のこと。何れにしても、メルトダウンと訳した方が無難である。システムやサーバーの話をしていて、”メルトダウン”と出てきて、それを”炉心溶融”とか”株価暴落”と勘違いする人もまずおるまい。”炉心溶融”などと訳したら、読者が卒倒してしまう。文脈をしっかり理解すれば誤訳しないはずだ。勘違いが起きそうであれば、”冒頭の表現を用いるか”すべてのサービスが完全に停止”などとすればよいだろう。