プロ魂?

さまざまな企業のドキュメントを翻訳していると、成長している企業とそうでない企業の識別が少しできるようになってくる。成長している企業のものは、文章が明快で簡潔、わかりやすく書かれている。低迷している企業のドキュメントには、不明瞭なものが多い。ドキュメント構成がしっかりしておらず、文章は意味不明。執筆者しか理解できないような難解な表現のオンパレード。

そんなドキュメントを目の前にすると、ゲンナリしつつも翻訳者としてのプロ魂が燃えたりする。いい作品に変えてやろうじゃないか、と傲慢に意気込んでみるのである。が、単語が散漫に羅列されていたりすると、どうにもこうにも解釈できないことがよくある。そういった場合は、執筆者が作成したかったであろうドキュメントの目的を調べ上げ、執筆者が納得するであろう内容で一から書きあげてしまう。もはや翻訳ではなくドキュメント作成となる。腹立たしくも、プロ魂にバイアスが掛かったような心理状態に陥る。ドキュメント作成にあたってのコンサルティングでもしてあげたい、と本気で思ってみたりするのである。

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