冗長化の意図する内容も文脈によって異なるため注意が必要だ。例えば、”冗長な表現”と言うと、一般的には”無駄にだらだらと長い”ことを指して良い意味にとられない。が、ITの世界ではシステムの冗長化が一般的には重要視されたりする。いざという時(リスク)に備えてリソースに余裕を持たせておくことが必要となるからだ。ビジネス(サービスなど)の継続性を考えれば、”余裕を持たせてサーバーをもう1台”、”複数の接続回線を”、”ストレージに余裕を”といった声が現場で上がるのも必然だろう。ある意味、重複(冗長化)することで安全性を確保している。ただし、マイナスの意味で使われることもあるので、ドキュメントの意図する方向性を読み誤らないように。
~からもみ合う展開(~struggles to find direction due to~)
相場が小幅の値動きを繰り返していて方向性が定まらない状況を指す。別の言い方だと、例えば市場が8,700円台でもみ合っているときは、~is hovering around the 8,700 yen levelなどと表現する。
On-premise(オンプレミス、自社運用型、社内)
自社(自前)でシステムなどを導入、設置、運用するという意味。クラウドコンピューティングによるSaaSなどの普及以前は、ハードがソフトを自前で購入(インストール)し運用するのが一般的であった。企業(組織)が、いわゆるオンデマンド型サービスを利用するか、オンプレミス型で業務を展開していくのか、あるいはハイブリッド型でいくかは、業態や目的、環境、条件などによって違ってくるだろう。IT業界は、イノベーションの多い世界。クラウドコンピューティングの対比でオンプレミスという言葉も頻繁に見かけるようになったが、クラウドの次に訪れる波は何だろうか。