Interrupt(割り込み)

中断と訳したいところだろうが、CPUの説明にinterruptと出てきたら「割り込み」と訳す。車列間や電車待ちの列への割り込みはブーイングものだが、コンピューターの世界では割り込みがないと作業が進まなくなってしまう。例えば、CPUが周辺機器など(キーボードとか)から受け取る要求なども割り込みである。CPUが何らかのプログラムの処理中にキーボード(外部ハードウェア)が押されたりすることを”ハードウェア割り込み(hardware interrupt)”と言う。割り込みはコントローラなどを経由してCPUに伝えられ、CPUは受け取った信号に応じた処理を行うわけだ。因みに、software interrupt(SWI)は「ソフトウェア割り込み」のこと。

Advocate(アドボケイト)

<わからないようなわかるような…カタカナ表記の限界>
セールス(営業)担当者がリストに上げたリード(見込み客)をスコアリング(採点=評価付け)しクオリファイ(選別=分類)して他のディビジョン(部課)にエスカレーションする(対応を引き継ぐ)ことで、リードナーチャリング(見込み客の育成プロセス)でのアプローチ(売り込み)によって(サスペクト(潜在見込み客=購入するかどうかわからない消費者)がプロスペクト(顕在見込み客=購入してくれそうな消費者)と進化し、さらにファースト・バイヤー(1回購入者)からリピーター(複数回購入者)と発展して、カスタマー(顧客)という立場からロイヤル・カスタマー(信奉顧客=忠誠心の高い顧客)とも呼ばれるクライアント(得意客=常連顧客)となれば、サポーター(支持者=応援顧客)とかアドボケイト(代弁者=熱心な支持者)の仲間入りとなり最終的にはパートナー(協力者=仲間)になれるかも。

Qualified lead(クオリファイドリード、有望な見込み客)

マーケティング分野(特に営業に関して)leadと出てきたら、見込み客(リスト)という意味の可能性が高い。Leadという単語には、他動詞、自動詞、名詞、形容詞とさまざまな活用があるため、文脈によって訳は無数に考えられるが、プロの翻訳者であれば訳に迷うことはないだろう。しかし、leadの前後に他の単語がくっついた途端に、解釈に戸惑う翻訳者が多いようだ。例えば、Lead Nurturing(リードナーチャリング)、Lead scoring(リードスコアリング)、Lead Qualification(リードクオリフィケーション)をどう訳すかで迷ったりするようだ。業界では、すべてカタカナ表記にしても通じるが、これらの意味はしっかりと理解しておきたい。

因みに、suspect(サスペクト)やprospect(プロスペクト)も見込み客と訳されているケースがあるが、フェーズによって意味が異なってくるので、leadも含めてすべてを一緒くたに”見込み客”と訳してしまうと混乱が生じることになるので注意が必要だ。文脈を読み取って正確な訳を!