老鶯(ろうおう)

老鶯や老いては声もつくろはず
――蝶夢

弊社の周辺で、蝉の鳴き声にまじってウグイスの鳴き声が聞こえてくることがあります。

このような鳥を「老鶯(ろうおう)」と言うそうです。これは夏の季語になっています。ウグイスといえば「春告鳥」の別名もあるように春の鳥のイメージが強いのですが、うだるような暑さのなかで聞く鳴き声はどこか不思議な感じがします。

その声は老いた弱々しいものではなく、声量もあり力強く感じます。それもそのはず、春からずっと歌い続けていれば自然と喉も鍛えられるわけです。

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