ブラジル音楽の歌詞に出てくる「saudade(サウダージ)」という言葉には、そのものズバリの訳語がないと言われています。日本語では「郷愁」や「憧憬」あるいは「思慕」を当てることが多いようですが、それらは語義の一側面を表しているに過ぎないとのことです。
そこで登場するのが、19世紀のブラジル人画家アルメイダ・ジュニオールによる「Saudade(サウダージ)」という絵画です。
まさに、百聞は一見に如かず。
ハガキ(写真?)を手にした婦人の佇まいから、「saudade」の意味するところを慮ることができます。
陰があるからこそ、光の眩しさが分かるというもの。ブラジル人の陽気なラテン気質というものは「saudade」あってこそなのかも知れません。
- Saudade(wikipedia.org)