香港ナウ!

夏休みに香港に行って来ました。この国がイギリス領だったころから「近場のイギリス」という感じで何度も行ってるんですが、中国に返還後、どんなふうに変わるんだろう、とそのビミョーな変化を捉えたいと、3年前に一度、そして今回、再訪しました。まず感じたのは、3年前と比べても「英語率が下がった」「日本語率が上がった」「日本人観光客が減り中国人観光客が増えた」こと。九龍半島の西側にある高級ショップが並ぶ廣東道のもう一つ西にハーバーシティという巨大ショッピングモールができ、バーゲン時期だったせいもあるのでしょうが、ものすごい数の中国人観光客!(Weekend Honkong!というツアーがあるらしい)。ヴィトンなんて、イトーヨーカドーのワゴンセールですか??というくらいの人がいたし、グッチのぴかぴかなフロントウィンドウにベターッと手を付けている子供がごちゃーっといるし、万引きを懸念してか、高級ショップには入ってから出るまで一人のスタッフがぴったり張り付くし、で、早々に引き揚げてきました。(四半世紀前に日本人が大挙してパリに押し寄せ、ヴィトンのバッグ、カルチェの3リングを買い占めたときも同様の批判はありましたが、正直ここまでではなかったです。私もそこにいましたから。)そのためか、町では英語が影をひそめ、中国語が幅を利かせ、ホテルへの送り迎えを頼んだガイドさんは、全文助詞抜きの日本語で。まあそれでも通じるんですよねー。私としてはもっとじわーっと感じる変化を感じたかったのですが、どひゃーという感じでした。

ドイツが統合された後、旧東ドイツの小さな町を訪れたことがあります。ベルリン内ではなく、ドイツ北にある小さな旧国境を越えての訪問でしたが、西と東の経済格差を道を進むにつれ、ざらっとした感触で感じたのをよく覚えています。道を歩く人の目、失業率25%の国で仕事にあぶれ町でたむろする若者、駅や町の食堂の安くて、まずい食事。たぶんもう今はあの町も西の「空気」に占領されているのでしょうか。もう名前を忘れてしまった町。もう一度訪ねてみたいです。

日本にいると所属する国が変わるという経験は(沖縄の方以外は….)皆無で、せいぜい市町村の合併、併合が行われる程度。圧倒的な文化の違いを感じることはありません。でも世界にはたくさんそんな経験をしている人たちがいるのですよね。世界の人が自国の文化をきちんと守り、継承できる、そんな世界になってほしい。まずは足元から。美しい日本語を送り出すローカライザーでありたいと思います。

 

占い師

先日、某新聞の人材募集欄に「占い師」というのがあり、少しびっくりした。
気になったので「占い師になるには」でWeb検索してから、やたらに「占い師募集」の広告がWeb画面上に現れるようになり、少々うっとうしい。
わたしは占ってもらった経験すらないが(占いを信じていないし、逆に当たってしまうのも怖い・・・)、未経験者歓迎とはどういうことだろう。経験がなくとも能力があればいいのか?能力の有無はどうやって判断されるのか?
未知の世界だ・・・でもやっぱり少し気になる。

高級感のある爽やかな丸ゴシック

頭で思い描いたイメージを人に伝えることは非常に難しいことです。

もしもクライアントから次のような依頼が来たら…。

さっそく、脳みそをフル回転で考えてみました。

maruGo

細めのウェイトとちょっぴり斜体&長体。見出しだったらこんな感じでしょうか。フォントは平成丸ゴシックW4。写研がデザインしたこの書体、同社の丸ゴシック体「ナール」の流れを汲む… かどうかは未確認ですが、堅実なデザインではないかと思います。

おまけで、「高級感のない~」バージョンも作りました。こちらは、DFP超極太丸ゴシックです。あくまでも比較ということで、この書体そのものを貶す意図は全くありません。

そもそも丸ゴシックに高級感を求めるというのは、とてもハードルが高い。個人的には「丸ゴ=ポップ」という概念が深く刻まれており、そこから一歩(どころじゃないような気もします)踏み出すというのは一筋縄ではいきません。

それはさておき、何事においてもコミュニケーションは欠かせない重要なことです。齟齬のないスムーズなやりとりを心掛けたいものです。