上昇傾向にある相場(株価)が一時的に下がることが押し目で、その時を狙って株を買うことを”押し目買い”と言うが、その時点で反発(上昇)すると、こういった表現となる。”押し目買い”で(つまり、下がったところで購入して)値上がりを待つわけだ。
売り買い交錯で小動き(~moves slightlly in mixed trading.)
売り方と買い方が二分されたような状態で、両方が積極的に取引をしている局面では値動き(レンジ)が小さくなったりする。そんなときの見出しに。
Award-winning(…)
IT分野のドキュメントでは”受賞歴のある”とか”賞を獲得した”といったような訳語がよく使われる。翻訳依頼側の担当者がそう指定しているのかもしれない。英語がそうなっているし、何となく宣伝になるかも、という理由からだろう。海外では”受賞”とさえ書けば何となく宣伝になるということはわかる。しかし。日本の社会では、何の賞なのかを明記せずに”受賞歴のある”と表記するだけでは、マイナスのイメージを与えかねない。”何の賞?”と聞き返したくもなる。誰も知らない、あるいは権威のない賞なら、宣伝文句としては使わない方がいい。逆効果を生みかねない。具体的な賞名がわからないのであれば、あるいは数多くの賞にでも輝いていない限り、訳すかどうか依頼側の担当者と相談した方がいい。そうでなければ、”評価の高い””定評の””実績を誇る””幅広く高い支持を集める”などと文脈を考えて別の表現を用いた方がスッキリする。業界関係者しか知らない賞であれば、文脈のどこかにそっと添える程度がいい。謙虚さを、日本の読者は見逃さない。”この製品、実はスゲえ!”と感嘆するかも。それが日本かな…。