IE9のType1フォントにまつわるバグ

ie9_type1

Windows 7への移行も順調に進んでいたところ、ちょっとした問題に遭遇してしまいました。その原因と解決法をご紹介します。

問題
特定のhtmlファイルをIE9で開くと、何も表示されないか、ブラックアウトしてしまう。

解決法
フォントフォルダにインストールされている次の(Postscript)Type1フォントを削除する。

「Courier、Helvetica(場合よってはTimes、Symbol)」

事の発端は、同じWin7でも環境によって表示できないオンラインヘルプがあるということでした。キャッシュの消去や設定の初期化、ビデオドライバの更新などを行いましたが、問題は解決出来ませんでした。

あれこれ調べていくうちに、次のサイトに辿り着きました。

IE9にはType1フォントを上手く扱えないバグがあるとのこと。CSSにHelveticaやCourierの指定があると問題が発生します。回避策は該当するフォントを削除する、あるいはIE9用CSSを使用するなどが紹介されています。

MSはこの問題を把握しており、今後修正するとしています。しかし、IE10にも同様な問題があるところをみると、修正のプライオリティは残念ながら低いようです。

今回のケースはWin7の問題と言うよりもブラウザの問題なのですが、IEで開けないページがあるようでしたら、まずはフォントフォルダをご確認いただければと思います。WindowsでType1フォントをインストールするユーザといえば、デザイン、DTP業界かと思いますので、くれぐれもご注意いただければと思います。

VSWR(電圧定在波比)

高周波測定に関する翻訳で、VSWRという言葉がよく出てくる(例えば、Agilent N9330B
ハンドヘルド・ケーブルおよびアンテナ・テスタ
のp2)。VSWRは、Voltage Standing Wave Ratio(電圧定在波比)の略である。

伝送線路に信号を流すと、伝送線路の特性インピーダンスと負荷インピーダンスが同じ場合は、すべての入射波が負荷に吸収されて反射波が生じない。しかし、異なる場合はすべての入射波が負荷に吸収されずに反射波が生じる。この反射波と入射波が干渉して定在波が生じる。この定在波の最大の振幅と最小の振幅の比を定在波比と呼ぶ。昔はVSWR計を用いて伝送線路に沿ってプローブを動かしながら定在波の最大の振幅と最小の振幅の相対位置と大きさを記録してインピーダンスを求めていたが、現在はネットワーク・アナライザで周波数掃引を行いながら直接入射波と反射波を測定でき、その結果をVSWR、リターン・ロス、反射係数などに変換している。

VSWRについては、以下を参照
ベクトル・ネットワーク解析の基礎
定在波

微妙~な違い。

デルが株式非公開化を発表した。その支援として、マイクロソフトも出資する方向のようだ。
無縁の話のようでいて、グローバル企業の動向は、ローカリゼーション業務にも微妙に影響を与える。

企業ごとに使用している用語の訳語が微妙~に違うと、ローカライズ対象物の位置づけをが重要となってくる。文脈をしっかり把握した上でローカライズを進めないと混乱が生じることになる。神経を使う仕事だが、そこがローカリゼーション業務の醍醐味の一つかも。。。