夢の治療(免疫寛容という治療法)

昨日NHKの「クローズアップ現代」という番組を見た。

番組中の症例は、確か肝臓がんの男性。
余命3年。息子さんの肝臓の一部を移植した。
普通移植が成功してもこれまでは、免疫細胞が移植された細胞を攻撃してしまうから
免疫抑制剤を一生飲み続けなければいけない。

それには、ちょっとした風邪でも命取りになるし、
副作用で他のがんになるリスクもある。

この免疫寛容という夢の治療は、臓器の提供者の血液に含まれる免疫細胞を取り出し、
移植者の免疫細胞と、特殊な薬剤と混ぜ、培養し、この細胞を移植者の体に戻すと、移植した臓器への攻撃は止まるのだという。
「免疫細胞を教育する」と北海道大学の移植チームの教授は、話していた。
一度教育すれば、ずっと継続するらしい。

この治療を継続中の男性は、免疫抑制剤の飲む量をどんどん減らして行き
仕事に復帰することが出来ている。

また、食物アレルギーの場合は、アレルギーの食品と、「アルファ・ギャルセル」という物質を混ぜたものを投与すると、その食物のアレルギーが収まるという。

数ヶ月前、私の母校の小学生が、給食のちじみを食べて亡くなった。中に入っていた粉チーズのアレルギーで亡くなったのだ。

一日も早く保険の効く一般的治療法になって欲しい。
花粉症にも効くらしい。

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