日々之精進(Days diligence)

ローカライザーとして常に頭に置いている言葉は”信頼”。データの持つ可能性と危険性を日々感じているからだ。

世界のトップ企業のローカライズプロジェクトに関わっていると、時代のトレンドが見えてくる。トレンドのキーワードの一つは「ビッグデータ」。

データ爆発(データの爆発的な増大)へ対応するITインフラの構築、仮想化環境の実現、迅速なディザスタリカバリ、クラウドサービスの提供、モビリティの強化、脅威への備え、ビジネス継続計画の策定、環境対策など、企業は次々と生まれるさまざまな課題への対応や新たな市場の創出へ向けたチャレンジを続けている。そこには、課題をビジネスチャンスへと転換させていく弛まない挑戦が見える。

秒単位で想像を遥かに超える大量のデータが生成され続けているIT社会。モバイル端末の爆発的な普及は、ソーシャルメディア市場を驚異的に拡大させ続けている。企業が提供する無数のネットサービスによって、個人の動向や嗜好までも把握できる詳細な情報の取得と蓄積が進み、市場のトレンドを十分に分析し得る”価値の高い情報”となって次世代の幕開けを待っている。

まさに、新たなビジネスの創出に向けた情報価値が生み出され続けている。IT社会では、その価値をさらに高め、さらに多角的に活用し得る技術の開発も進んでいる。留まることのない流れの波ように、いや、周りのすべてを飲み込み急激に拡大し続ける銀河のように、生みだされた新たな価値はループのように連鎖され、新しい社会トレンドの創出をも予感させている。

予想を超える展開を見せるであろう”ビックデータ時代”の到来で、わたしたちは何をたぐり寄せようとしているのか。日常の風景をも一変させ、さらなる新時代の幕開けをも見通させるデジタルメディアの市場への浸透は、無限の可能性を秘めたビッグデータをさらにビッグへと拡大させている。

無機質なデータの巨大な集まりは、”お客様の顔の見える”有機的な情報、計測不能なほどの高い価値情報へと変貌し、新たなビジネスを生み出そうとしている。もう既に、”ビッグデータ時代”は”ビックデータビジネス時代”へと移行を始めている。

時代の先端をキャッチアップし、お客様のニーズに全力でお応えすべくローカライズ業界のフロントランナーとしてやるべきことは、恐れを忘れず恐れることなく、ひたすらに”日々之精進”だろう。社会への貢献を旨とし”信頼”を胸に。

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