Disaster recovery(ディザスタリカバリ、障害復旧、障害回復)

Disaster(災害)とあるので、災害復旧としたくなるだろうが、ここで言うRecovery(復旧)は主にコンピュータシステムやネットワーク障害からの回復措置、運用体制、予防措置(事前対策)などを指している。”災害”の指す範囲は広く、自然災害(天災)によるものから人為的(人災)なもの、さらには修復困難なエラーや機器自体の故障などまで含まれている。障害は起こりえるものであり、企業は各種の障害を効率よく迅速に復旧するための体制を整えなけれならない。ビジネス継続性の強化に向けた取り組むべき課題と言えよう。

Embedded(埋め込み~、組み込み~)

“埋め込み~”と”組み込み~”が混在して使用されている。エンベデッド~とする場合もあるが、どの訳語を用いるかは、それぞれの翻訳プロジェクトごとに確認する必要がある。昨今は”埋め込み~”が広く使われている。ただし、ソフト、システム、データベースの場合は”組み込み~”とするケースが多い。システムを組み込み系とかオープン系とか呼称していた影響かもしれない。因みに、組み込みシステムとは特定の機能を実現するために機械や機器などに組み込まれるコンピュータシステムのことだが、洗濯機、炊飯器、テレビなど最近のほとんどの家電製品に搭載され(組み込まれ)ている。

Accountability(アカウンタビリティ、説明責任)

文字どおり、Account(説明)するability(能力)なのだが、Accounting(会計)とResposibility(責任)の合成語である。言うなれば、責任を負っているものは自らの責任に対して説明する責任があるということ。元々は出資者に対する会計報告を意味していたが、今では幅広く使われている。近年は、ステークホルダーに対しての説明責任のことを指すケースが多いが、分野によって用いられ方はさまざまだ。例えば、企業の管理者にアカウンタビリティが求められると言う場合は、意思決定などに責任を持ち、問題の解決策を見出し、目標達成に向けて主体的に行動しようとする意識を持つことを意味する。福祉分野では、サービス提供事業者がサービスの内容を利用者側に対して十分に説明し、利用者側に内容をしっかりと理解してもらい合意を得ることを指す。医療分野では、インフォームドコンセントの重要性が叫ばれるように、正しい情報を伝え十分な説明を行い理解していただいた上で同意を得る(拒否される)というステップが求められる。