Windows Media EncoderからWindows Media Serverにプッシュ配信するとき、サーバー側でACL認証を有効にしているとエンコード開始時にユーザー名とパスワードが聞かれますが、ある時から正しい入力をしても認証されない自体に陥りました。
ググっても有効な解決策が見つからず悶々としていたのですが、IEの設定で「すべてのCookieをブロック」にしていたことが原因でした。同じ現象ではまってしまった人に向けてポストしておきます。

Fix it 50994を適用した環境で、JREのインストールが失敗する
先月末、SDL Trados Studio 2014 SP1がリリースされ、弊社でも少しずつインストールを始めているところです。
そこで遭遇したのが、環境によってエラーが発生するものとそうでないものがあるという現象です。インストールはいくつかのパートに分かれているのですが、エラーが発生するのはJava Runtime Environment(JRE)導入のパートであり、これはトラブルに見舞われた環境すべてに一致するものでした。Trados Studio 2014 SP1はJRE 8が必須となり、アプリケーションのインストーラに同梱されているのですが、これが問題を引き起こしているようでした。
インストールログを精査し、各環境のインストール済みのアプリケーションを調べていくうちに、Microsoft提供のIEでJavaプラグインを無効するためのプログラム「Fix it 50994」が問題を引き起こしていることがわかりました。これがインストールされるとIE上でjavaのコンテンツが無効となり、昨今増加しているJavaプラグインのセキュリティ・ホールをついた攻撃を回避できるメリットがあります。
ただし、このFix itにはJREのインストールを失敗させる副作用があるようです。試しに、このFix itを無効化するプログラム「Fix it 50995」を適用したところ、JREのインストールが無事に完了することを確認しました。
ということで、JREのインストールでエラーが発生する際は「Fix it 50994」が適用済みかどうかご確認ください。解決の糸口になるかも知れません。
- Internet Explorer で Java Web プラグインを無効にする方法(microsoft.com)
Trados Studio 2011 SP2R Cumulative update 11
【2013.10.29追記】
このパッチで保存に時間がかかる問題が解消するとお知らせしましたが、追試を行ったところ完全に解消されたとは言えないという結論に達しました。やはり、MSEを利用している場合には、Trados 2011をその監視下から外すことが必要になります。
不正確な情報を掲載したことをお詫びいたします。
【2013.10.25 追記】
「Cumulative update 11」はエンバグしてしまったようなので、問題を解消した「Cumulative update 12」がリリースされました。こちらをご利用下さい。
先日、Trados Studio 2011用の最新パッチ「Cumulative update 11」がリリースされました。SP2R (version 10.2.3046.0)以降のビルドに適用可能なものです。
変更点は大きく分けて2つ。ネットワークライセンスの運用における安定性向上とStudioのバグフィックスとなります。
修正リストのなかで、特に注目したのが次の項目です。
#46337 SDL XLIFF: Performance is not great when writing to network share or when processing files with lot of contexts
以前このblogでも取り上げましたが、Trados 2011とMicrosoft Security Essentials(MSE)の間にはコンフリクトがあり、sdlxliffの保存に時間が掛かるという問題が発生していました。
弊社ではTrados 2011をMSEの監視対象から外すというワークアラウンドを実施していました。この方法は、結果としてセキュリティのレベルを下げることになり、おすすめできる方法ではありませんでした。そこで、この問題も解消されるのではないかという期待のもとにアップデートを適用し、保存に時間が掛かるプロジェクトを選び出しテストを行いました。
結果としては、残念ながら全てのプロジェクトにおいて問題が解消したとは言えない状況です。今後のアップデートに期待したいと思います。
その結果は大成功。Trados 2011をMSEの監視下においた状態でも、保存がスムーズに行われることを確認しました。
修正までかなりの時間を要しましたが、ようやくセキュリティのレベルを下げることなくTrados 2011を利用出来るようになりました。