日本語でのDTP(Desk Top Publishing)をご依頼いただく際、前もってお客様に決めていただきたいいくつかの必須項目がありますので、以下に例とともにまとめます。
Source File (ソースファイルの有無) | Yes / No |
Application (アプリケーション) | InDesign / Framemaker / Office(Word/PPTX) |
Version・(バージョン) | |
OS | Windows / Mac |
Original paper size (原本の用紙サイズ) | Letter / A4 / A3 / others |
Deliverable paper size (翻訳後の用紙サイズ) | Letter / A4 / A3 / others |
Font to be used (使用するフォント) | Alphabets/numners:Calibri Japanese:メイリオ |
PDF generate (PDF作成) | Yes |
PDF type (PDFの用途) | Web / Print |
Joboption specified (ジョブオプションの有無) | Yes / No |
Italic (イタリックの使用) | Italic / BOLD / Normal |
- ① ソースファイルの有無。
PDFしかないのだけれど、というご相談をよく頂きます。PDFからでも同じ体裁のものを作成することは可能ですが、そのPDFの元となるソースファイルがあれば、コストを低く抑え、品質も良いものが作成できます。また翻訳ツールを使用して、翻訳を行うことで、バージョンアップ時のコスト削減にもつながります。
- ② ソースファイルがある場合は、アプリケーションとそのバージョン。
- ③ 用紙サイズ:原本はLetterサイズであるが、日本語版はA4にしてほしい。またはLetterのままでいい、など。
- ④ フォント:アルファベットと数字のフォントおよび日本語のフォント。
複合フォントを使用する場合、フォントサイズの違いが出ることがあります。
たとえば、アルファベットと数字に「Calibri」を、日本語に「メイリオ」を選択された場合、以下のようになります。
フォントサイズは同じ18ポイントですが、英語は小さく見えてしまい、バランスが悪くなります。
そのため、日本語のフォントサイズを下げるか、英語のフォントサイズを上げるか、で調整します。
バランスはよくなりますが、アプリケーションによってはこのフォントの調整は手作業になってしまいます。ソースファイルがWordやPPTXの場合です。前もって複合フォントを使用できる場合はドキュメントを通してそのフォントを使用します。
- ⑤ ジョブオプション:昨今、PDFの多くは印刷目的よりもWebからダウンロードするものが多いため、ファイルサイズは小さいほうが好まれます。ただ、中にある画像の解像度は上げたい。そのようなPDFの作成仕様をお客様の方でお持ちの場合、ご提供いただければ、一定の品質でPDFが作成できます。固有のものがない場合でも印刷するものなのか、Webに載せておくものなのか、など用途をお知らせいただければ既成の仕様で作成いたします。
- ⑥ イタリックの使用:日本語では通常イタリック(斜体)は使用しませんが、原文がイタリックになっている場合、日本語ではどうするか。翻訳中にタグを削除してしまえばいいのですが、CATツールを使用した場合、翻訳後のQAでタグ数の不一致となってしまうため、そのまま残しておいて欲しいというお客様が多いです。その場合DTPやコンパイル時にイタリックスタイルを削除したり、ボールドにしたりすることがあります。