海外への飛行機の中では”Welcome onboard(オンボード)this flight…”といったアナウンスが流れるが、ITの分野でオンボードとは、マザーボード上に何らかの機能を備えた部品(デバイス)が搭載されている状態やそういった部品のことを指す。さて、ここで言うオンボーディングとは、新メンバー(例えば、新しい社員/乗組員/加入者など)を組織(プログラムなど)にスムーズにかつ迅速に熔けこませ機能させる(パフォーマンスを促進させる)プロセスを意味する。因みに、金融(証券)分野でクライアントオンボーディング業務と言うと、顧客口座開設にあたり顧客や参照データの確認など(いわゆるデューディリジェンス全般)を意味する。文脈を理解していないと、とんでもない誤訳をしかねない。

Enterprise architecture(エンタープライズアーキテクチャ)
組織構造を明確にし、目的やミッションを実現するために組織の最適化を目的にした手法といったところだが、見慣れない用語だけにピンとこないかもしれない。大企業、自治体、政府機関などの巨大組織では、組織の構成要素も数多く内外を含めた相互関係も複雑である。これらを明確に記述し、構造の体系的な理解、業務やシステムの標準化、明確なリソースの位置づけなどを図り、いわゆる可視化や見える化を進めることで、無駄の排除(コスト削減)や高度な意思決定支援に結び付けている。組織としての在り方、あるべき姿を問う手法と言える。
Check out(チェックアウト)
チェックインがあればチェックアウトがある。先ず、リポジトリからファイル(データ)を自身のPC(ローカル)にコピーすること(つまり、リポジトリから取り出すこと)をチェックアウトと呼ぶ。あるいは、そのファイルにロックをかけ、チェックインするまで手を加えられないようにすることをチェックアウトと言うこともある。因みに、ローカルにファイルをコピー後、リポジトリの当該ファイルが更新され、それを再度ローカルにコピーすればアップデート(リフレッシュ)となる。さて、位置情報を伝える(ジオメディア)の世界では、自身の居る場所を離れることをチェックアウトと言う。Google Checkoutというのがあるが、これはGoogleが提供しているオンライン決済代行サービスなので、ここでいうチェックアウトと混同しないように。