SaaSと同様に頻繁に出てくる。クラウドコンピューティングを象徴するモデルの一つ。”Infrastructure as a Service”の頭文字。この用語も、英日併記にした方が今のところ読者にわかりやすい。読み方としてはイアース。クラウドコンピューティングと仮想化技術によって、システムを構成するインフラ環境までもがネット経由で構築できるわけだ。HaaS(Hardware as a Service)と呼ばれることもあるが厳密には異なり、IaaSは仮想化技術でIT基盤を提供していることからも、HaaSの進化系と言える。

SaaS(SaaS(サービスとしてのソフトウェア))
IT翻訳者なら見慣れている用語だろう。”Software as a Service”の頭文字。SaaSという言葉が一般的でない現状を考えると、ドキュメントの初出では英日併記が望ましい。読むとしたらサース。SaaSは、クラウドコンピューティングの成せるワザだろう。ネット経由でサービスとしてソフトウェアが利用できるスタイルなのだが、従来のようにライセンスを購入して自身のマシーンにインストールする必要はない。使いたいソフトウェアを使用した分だけ、あるいは使用した機能に対してのみ料金を払うビジネスモデルとなっている。これにより、IT投資や運営費の削減が可能となる。クラウド上ではさまざまなサービスが展開されているが、SaaSのほかにPaaSやIaaSなどがある。
OPEX(オペックス→運営費)
Operating Expenseを略した表現。オペックスと訳すか運営費とするかは、翻訳ドキュメントの読者層による。CapExと対比的にOpExと表記することもある。説明するまでもなく、事業などを運営していくために必要となる経費のこと。IT企業では特に、運営費削減への取り組みが主要な課題となっているが、クラウドサービスの活用によっては、CAPEX(資本支出)の予算をOPEX(運用費)の予算に移行できるため、CAPEXとOPEXの比率の最適化を実現するソリューションの提供サービスがさらに広まるだろう。