TDDB、NBTI、hot carrier injection(ホットキャリア注入)、electro migration(エレクトロ・マイグレーション)

半導体デバイスの信頼性テストに関する翻訳で、TDDB、NBTI、hot carrier injection(ホットキャリア注入)、electro migration(エレクトロ・マイグレーション)という言葉がよく出てくる(例えば、Agilent EasyEXPERTとDesktop EasyEXPERTのp2の表1)。

半導体デバイスの時間経過に対する故障率は、通常、3つの領域(初期故障領域、偶発故障領域、摩耗故障領域)に分類され、バスタブ曲線になる。初期故障は、ウェーハ製造工程でのダストの付着などに起因する故障で通常は最終選別工程までに不良品として取り除かれる。初期故障品が取り除かれた後は、故障率が時間の経過とともに緩やかに減少する領域(バスタブの底)に入る(この期間を偶発故障領域と呼ぶ)。さらに、時間が経過して、半導体デバイスの寿命(耐用年数)近くになると、故障率が増加し始める(この時期以降を摩耗故障領域と呼ぶ)。

摩耗故障の原因として、TDDB、NBTI、hot carrier injection(ホットキャリア注入)、electro migration(エレクトロ・マイグレーション)などがあり、半導体デバイスの寿命を決める重要な現象である。

TDDBは、Time Dependent Dielectric Breakdownの略で、「絶縁膜経時破壊」と訳されることがある。これは、MOS FETのゲート絶縁膜に、絶縁耐圧以下の電界を印加してても、それが長時間に及ぶと絶縁膜が劣化して破壊に至る現象である。

NBTIは、Negative Bias Temperature Instabilityの略で、「負バイアス温度不安定性」と訳されることがある。これは、高温状態で、pMOS FETのゲートに負バイアスが印加されると、しきい値電圧(Vth)やドレイン電流(Id)の特性が低下する現象である。nMOS FETでは、PBTIと呼ばれる。

ホットキャリア注入は、ドレイン電界により加速されて高いエネルギーを持ったキャリア(ホット・キャリア)が、ゲート絶縁膜に注入されて、しきい値電圧(Vth)やドレイン電流(Id)の特性が低下する現象である。

エレクトロ・マイグレーションは、半導体集積回路の金属配線に大電流が流れると、電子と金属原子(AlやCu)の衝突により、原子が移動してボイド(薄膜配線上のくぼみ)が生じ断線に至る現象である。

TDDB、NBTI、ホットキャリア注入、エレクトロ・マイグレーションについては、以下を参照。

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生ごみ処理機 スグレモノです!

生ごみ処理機なるものを買いました。Amazonで41,629円、うち市の助成金を20,000円請求できます。これ、マジすごいです。うちは母がわりにきっちり料理する人なんで、生ごみが多い。夏は家族みんなが大好きなスイカを丸ごと買うものだから、スイカの皮が大量にたまる。ごみ袋が重いのが嫌で母はベランダに干してから捨てるのですが、田舎ならまだしも東京でそんなことしてる人、いないですよねー。また毎朝生ジュースを飲むんですが、グレープフルーツの皮やバナナの皮が毎日2個ずつ溜まる。これも結構な量で。魚の頭などはごみの日まで冷凍しておいて、朝出す。でも出すの忘れたりして、冷凍庫に魚の頭が残ってたりする。そんなこんなでいつも20Lの中ごみ袋を2個出していたんです。ところが!この生ごみ処理機の登場でナント!20Lごみ袋が「すかすか….」。4日分の生ごみが両手の手のひらに載るくらいにまで減りました。超!気分がいいっす!気になる電気代は、深夜電気を使用して処理を行って、1回20円弱とのこと。久々のヒット商品でした。

海外ではこういうコンセプトはずっと前からもっと大掛かりにあるようで、シドニーの友人宅では生ごみを台所にある穴に放り込むとシュワーと行ってどこかに流れていく。どこに流れているのかと思えば団地全体の生ごみを処理する処理機があり、団地内の花や野菜の肥料に利用されているとのこと。すごーい!

ドイツではごみの処理金は税金で一括ではなく、その団地ごとに重量に応じて戸数で割って支払います。日本人がいると生ごみが増えてごみ処理金が高くなる、と苦情を言われたこともあったっけ。ドイツ人料理しないからなあ。でもちょっと郊外に行くと庭にでっかい五右衛門風呂のようなコンポストがあって、そこに生ごみを入れるポケットがあり、どんどん入れていくんです。においが強くないかなあ、と思いきや、意外とそうでもない。どういう仕組みなのか、中は密閉されているんですね。庭でバーベキューやって生ごみをどんどん入れていく。肥料ができてまた野菜が元気に育つ。うーん、究極のリサイクルです。
日本ではこの手の本格的なコンポストなどを一般家庭で導入しているところは少ないと思いますが、この生ごみ処理機ならストレスなしにごみが減らせ、菜園などをやっている方にはいい肥料ができる!いいですねー。来年の夏はこれでベランダでトマトでも作ろうかなー。

Filezillaの設定をバックアップする

最近はDropboxをはじめとして、オンラインストレージサービスが各社から提供され、大容量ファイルのやりとりについて頭を悩ますこともなくなってきたかと思います。ただ、便利な半面デメリットも存在するわけで、いざという時はいにしえの枯れた技術であるFTPが登場することになります。

弊社では「FileZilla」というクライアントを使用しています。そのままでも十分便利ですが、あれこれチューニングすることもできるので重宝しています。

さて、ここで本題。Filezillaの各種設定ファイルは次のフォルダにあります。

%userprofile%\AppData\Roaming\FileZilla\

このフォルダをコピーしておけば、PCに何かあった場合でも同じ場所にフォルダを戻すだけで環境をリストアできます。もちろん、Filezillaを起動して「ファイル → エクスポート」で、書き出すこともできますが、こちらのほうが手っ取り早いのではないかと思います。