dBm(Decibel-milliwatt )

計測関係の翻訳に、dBmという単位がよく出てくる。

dBmを理解するには、まずdB(デシベル)を理解する必要がある。dBは、相対値(ある基準量に対する比)であり、次元(物理量の単位)のない量である。例えば、P1 [W]の電力を増幅器に入力して、出力がP2 [W]になると、増幅器の電力利得は、P2/P1倍である。ここで、P2/P1という量は相対値(P2はP1を基準にして何倍になっているかを表す)である。dBという単位は、このP2/P1に対して底が10の対数(常用対数)をとって10倍したものである。簡単な数値例として、入力を1 [W]、出力を2 [W]とすると、この増幅器の電力利得(dB単位)は、10×Log(2 [W]/1 [W])=10×0.301=3 dBとなる。

dBmは、1 [mW]を0 dBmとして、絶対値(電力という物理量の値)を表すものである。式で書くと、dBm=10LogP[mW]となる。簡単な数値例として、1 [W]の電力をdBm単位で表すと、1 W=1000 mWだから、10×Log1000=10×3=30 dBmとなる。

dBについては、以下のサイトを参照。

無線LANでよく見かけるdBなる単位について

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