optical duobinary format(光デュオバイナリ・フォーマット)

光変調測定に関する翻訳に、optical duobinary format(光デュオバイナリ・フォーマット)という言葉がよく出てくる(例えば、N4391A 光変調アナライザ 信頼性の高い測定のp10)。

最近のインターネットによる高画質映像配信サービスや大容量のクラウドストレージサービスの普及により、光ファイバを用いた基幹回線での伝送容量の増加の要求が高まる一方である。

このようなデータ・トラフィックの爆発的増大に対応するために、1本の光ファイバで複数の波長を使用して伝送するWDM(Wavelength Division Multiplexing;波長分割多重化)伝送や多値変調方式が開発されてきた。光デュオバイナリ・フォーマットは、多値変調方式の一種である。

デュオバイナリ・データとは、2値データ列(0または1のデータ列)に対して、1ビット遅れたデータ列を生成して、それを元のデータ列と加算して1を引くことにより、3値データ列(1または0または-1のデータ列)に変換したものである。このデュオバイナリ・データには、1の-1の間には必ず0が存在するという特長があり、1から-1への急峻な変化が避けられているので、時間軸上のデュオバイナリ・データ列をフーリエ変換したスペクトラムの(帯域幅)占有率は、2値データ列のスペクトラムの占有率より狭くなり、同じ帯域幅でより多くのデータを伝送できる(周波数利用効率が高い)。

光デュオバイナリ・フォーマットについては、以下を参照。

光伝送シミュレーション(その3:デュオバイナリ符号伝送)

光多値変復調については、以下を参照。

日立評論のホームページ > アーカイブ > 2008年 > 2008年6月号 > 光多値変復調技術とその将来展望

けやきひろば春のビール祭り2015 シーズン2

IMAG0220先週に引き続き、ビール天国に出掛けてきました。

前期から一部の店が入れ替わってのシーズン2となります。人、人、人、ビール、ワイン、ウイスキー、日本酒、焼酎という感じで、ものすごいエネルギーが会場に満ち満ちておりました。こうなったものも、先週よりも天気が良かったことが一因でしょう。

数年前のどこかまったりした雰囲気がなくなってしまい、それが寂しく感じられることもありますが、これからも足を運び続けたいと思っています。

それでは、次回は秋(9/18~23)。さいたまスーパーアリーナでお会いしましょう。

balun(バラン)

平衡デバイス測定に関する翻訳で、balun(バラン)という言葉がよく出てくる(例えば、マルチポート・デバイスおよび平衡デバイスの測定についてのp7)。

balun(バラン)は、BALanced to UNbalanced converter(平衡-不平衡変換器)を省略した用語で、平衡伝送(差動伝送とも呼ばれる)を不平衡伝送(シングルエンド伝送とも呼ばれる)に変換するために使用される。地上波デジタルTV放送への移行により、最近では見かけなくなったが、300Ωの平行フィーダー線(平衡伝送路)のアンテナ線を75Ωの同軸線(不平衡伝送路)に変換するアダプタにバランが入っている(例えば、これ)。また、測定器のテストポートは通常はシングルエンドポートなので、平衡デバイス(差動フィルタ、差動増幅器、平衡伝送線路など)を測定する際にバランを用いて差動信号をシングルエンド信号に変換して測定を行う場合がある。

バランの動作原理については、以下を参照

無線工学の基礎(1アマの無線工学) > 平成15年 08月期 > HH0301 平衡型アンテナを不平衡型給電線に接続した場合に起こる現象と対策 > H150821

平衡デバイスの測定については、以下を参照

差動デバイスの高度な測定とモデリング